マーベル映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」宇宙最凶アライグマ「ロケット」のしゃべるロボット製作者インタビュー

2014年09月09日 19:000

※本コンテンツはアキバ総研が制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。

2014年8月1日(金)に全米で公開され、全米映画批評家サイト“Rotten Tomatoes”では、驚異の作品満足度93%を獲得し(8月31日現在)、高評価を得ているマーベル映画作品『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』が、9月13日(土)、日本公開を迎える。



今回、プロモーションの一環で、宇宙最凶アライグマ「ロケット」のしゃべるロボット(アニマトロニクス)の製作に携わった特殊メイクアーティストのJIRO氏(TVチャンピオン特殊メイク王選手権で2連覇)と特殊造形/アニマトロニクス・クリエイターの奥山哲志氏に製作話をうかがった。


――オファーがあったときの感想を教えてください。

JIRO: 人間の特殊メイクや造詣は経験があるんですが、動物ベースで人間的な要素が入っているので、どうなるんだろうという思いと、やってみたいという思いとがありました。「ロケット」のようなキャラクターを製作して直接見られるのは面白いなと、話をいただいたとき興奮を覚えましたね。

奥山: 普段は映像関係の造詣やメカ製作の仕事なんですが、今回は展示やライブで使用するロボット製作の話でした。経験がない媒体だったので面白そうだけど、正直やっかいだと思いました(笑)。

――製作の難しさについて。

JIRO: それは動物ベースであることの難しさですね。毛を植え終わるまで最終的なシルエットが見えてこない。最後まで、似るのか似ないのかわからない怖さが製作の過程でありました。とはいえ、人間の特殊メイクは形まで作ると修正が難しいのですが、毛の厚みを変えたり色を変えたりというのは、人間の特殊メイクよりやりやすいので、似せるための調整は何とかやればできるという勝算はありました。

――製作期間は?

JIRO: 2か月かからないくらいですね。

――思ったより早いですね。

JIRO: これが普通と思われると困るのですが、常に「ロケット」に追われている感じで、突貫で作りました(笑)。予告映像を見て、具体的なことがわからない不安が残りつつ製作を開始したのですが、あとで資料が出てきたので動物として見せるための調整もできました。

――しゃべる動きで苦労した点があれば教えてください。

奥山: 「ロケット」は人間の口とは違うので、発音している表現でどこをどう動かしたら、うまくできるのかが難しかったです。ただの口パクでは終わらせたくなかったので、動物をベースにしたキャラクターとして捉えて、予告編で見た動きや台詞を見て想定した動きを作っていきました。

――アニメと特殊メイクで似ているところはあるのでしょうか。

JIRO: 似ているというよりも、2Dと3Dでは表現が違います。2Dのイメージで物を作るのは難しいんです。ただ2Dでできる表現を3Dで生かせれば、特殊メイクもさらに次のステップになるというのは感じていて、アニメの表現を参考にできたらという気持ちはあります。

――今後、挑戦してみたいことはありますか。

奥山: 面白いものを作りたいとは常に思っているので、アニマトロニクスの技術を使い、アニマトロニクスではない別のものを作ってみたい。いずれ形になって発表できたらいいなと思います。

JIRO: 常に見たことのないものや新しいものを作りたいという思いがあります。2Dでしか表現できないものをどこまで3Dで表現することができるのか、また、新しいものを追いかけていきたいし、現実に作り上げていけたらいいなと思います。

――3Dはある程度想定していたとしても、やらないとわからない難しさがありますよね。

JIRO: 2Dのアニメのキャラクターを3Dに変えようとしたときに、アニメは正面で見るかっこよさと、横から見るかっこよさとでつじつまが合っていないことがあるんですよね。つじつまよりも絵としてかっこよく見えるほうがいいんだと思うんですが、3Dに直そうとすると斜め方向からの見え方がわからなかったりするんです。3Dは全方位から見て、そのキャラクターに見えないといけないので、そこが難しいんですよ。うまく表現できる技術が身についたら面白いなと思っています。





<ストーリー>
幼くして地球から誘拐され、今や宇宙をまたにかけるトレジャーハンターとなったピーター・クイル。とことん運がないくせに、みずからを“スター・ロード”と名乗る男。そんな彼がある日、巨万の富を夢見て、パワーストーン<オーブ>を盗み出す。だが、銀河を滅亡させるほどの恐ろしい力を持つオーブを狙う悪党たちから追われる羽目に。
それをきっかけに、危機また危機の冒険と、宇宙存亡を懸けた戦いに巻き込まれていく——。

彼がチームを組むことになったのは、刑務所で出会った宇宙最凶のアライグマや犯罪歴を持ったヤバすぎる仲間たち。宇宙一運の悪いトレジャーハンター、ピーター率いるチーム“ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー”。
彼らは、この100%勝ち目のない無謀すぎる戦いに、果たしてどう挑むのか!?


【ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ】
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー編」
映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の公開を記念し、アニメ「ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ」の第24話と第25話に、ピーター・クイル/スター・ロードらメンバー5人が登場! アベンジャーズと共に宿敵ロナンに立ち向かう。

第24話『銀河のガーディアンズ』 放映日:9/10(水)
第25話『ガーディアンズと共に』 放映日:9/17(水)




(C)Marvel 2014 All rights reserved.


画像一覧

関連作品

ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ

ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ

放送日: 2014年4月2日~2015年3月25日   制作会社: 東映アニメーション
キャスト: 花輪英司、加瀬康之、中谷一博、松田健一郎、水橋かおり、川田紳司、斎賀みつき、井口祐一、桑畑裕輔、菅谷弥生、大空直美、武藤正史、西川貴教
(C) 2014 MARVEL

ログイン/会員登録をしてこのニュースにコメントしよう!

関連リンク

※記事中に記載の税込価格については記事掲載時のものとなります。税率の変更にともない、変更される場合がありますのでご注意ください。