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キャラクター原案は『アイシールド21』の村田雄介
──キャラクターの造形について。今回、『アイシールド21』などで知られる漫画家、村田雄介先生がキャラクター原案を担当されています。なぜ村田先生に原案をお願いしたのでしょうか?
鷲尾:キャラクターについては、変身前のストーリーをきちんと展開させるためにも、絵を見ただけでストーリー性を感じることができるような人にお願いしたいと考え、漫画家さんにお願いできないかなと考えたんです。その候補として村田先生を上げました。一番の理由は、村田先生の絵が好きだったからですね。少年マンガの絵として、かっこいいなと思っていました。連載されていたときから好きだったんですが、改めて『アイシールド21』全37巻を読み返したら、やはり迫力があってかっこいい。何より表情や仕種に、「ああ、悔しいときって絶対こういう顔をするよね」っていうのが出ていて、少年ものっぽいところが好きなんです。
──村田先生にはどういうオーダーをしたのでしょうか? 鷲尾:シナリオまでお渡しして、メインはこういう5人で、イメージは、国籍は……と、かなり細かい文字設定と資料をお渡ししました。バンダイさんが作成したゲームの大元のモデルも、現在とはキャラの絵が違う、我々が作ったパイロットフィルム(試作映像)も見ていただきました。そのうえで、「これはあくまで参考です。先生のイメージで、新たに描いてください」とお願いしました。
──そうして仕上がってきたキャラを見たときの、第一印象はいかがでしたか? 鷲尾:すごくナマっぽくなった気がします。キャラクターのひとりひとりが、ストーリーを背負っている感じになりましたね。お渡しした設定などをすべてを取り込んで、村田先生のキャラになったという感じでした。16歳の翔悟であれば、16年間生きてきた感じがキャラクターからにじみ出てくる。そんな感じがする絵でした。
宇田:一番最初は、村田先生と直接お話ができなかったので、どういうキャラクターが上がってくるのか心配でもありました。でも上がってきたものを見たら、意外とストレートにとらえてもらえたので、助かったなと。ほぼ、こちらがこうしてほしいと思っていたところは、取り入れてもらえていましたね。それと同時に、全体に色っぽく、魅力的なキャラクターになったので、「これは、女性にも人気が出るんじゃないかな」とも思いました。
鷲尾:翔悟、ルーク、アントニオ、タイロン、ギルバートのメイン5人と、グレゴリーとヴィクトール、合わせて7人などが、村田さん原案です。
宇田:女性キャラクターは、アニメのキャラクターデザインを担当した大西亮さんが、村田先生の味を取り入れつつ、まとめてくれました。彼の趣味がかなり出ていると思いますよ。幼なじみの島谷早穂や、翔悟の姉の智子とか。
鷲尾:ボーン研究所所長補佐のアンナは、宇田監督の趣味が入ってますよね?
宇田:そうだったっけ……?(笑)
→翔悟たちは、はたしてバンドを組むのか・・・!? 後編へ続く
(取材・文/矢野真弓)
■プロフィール
宇田鋼之介
アニメーション監督、演出家。代表作は『ONE PIECE』『虹色ほたる』『銀河へキックオフ‼』『ラブ★コン』など。90年代『美少女戦士セーラームーン』シリーズ(演出)を務めたことでも知られる。
鷲尾天
東映アニメーション所属のプロデューサー。代表作は『プリキュア』シリーズ(2004-2008)『トリコ』『空中ブランコ』など。『プリキュア』生みの親としても知られる。
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