TVアニメ「科学救助隊テクノボイジャー」、32年越しでDVD-BOX化! 6本の未放送話やパイロットフィルム復元版も収録

2014年04月17日 20:270

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TVアニメ「科学救助隊テクノボイジャー」のDVD-BOX化が決定。8月27日に発売となる。





「科学救助隊テクノボイジャー」は1982年に放送されたTVアニメ作品。チーフディレクターに長谷川康雄さん(「超時空騎団サザンクロス」)、監修に石黒昇さん(「超時空要塞マクロス」)、文芸担当に園田英樹さん(「超者ライディーン」)、SF考証に鹿野司さん(「宇宙戦艦ヤマト2199」)、メカニックデザインに青井邦夫さん(「天空戦記シュラト 創世への暗闘」)、音楽に羽田健太郎さん(「超時空要塞マクロス」)といった実力派スタッフ陣を起用したSFレスキュードラマで、人間のみならず動物の生命までも重んじる隊員たちの姿と17号まで用意された多彩なレスキューメカが見どころとなっている。

<ストーリー>
西暦2066年、人類は兼ねてからの念願であった世界連邦を形成した。そこには、人々が望んでいた平和な生活があった。しかし、頂点に達した科学技術は、時として想像を絶した事故をもたらし、科学犯罪も大型化して、新たな脅威を作りつつあった。そうした中で世界連邦は、地球の平和と安全を守るため、テクノロジーの粋を集めた、科学救助隊テクノボイジャーを編成した。この物語は、そこに働く5人の若者の活躍を描いたものである。

 

再放送もほとんど行われなかったために幻の作品と呼ばれているが、32年の時を経てDVD-BOX化が決定。特典ディスクには、当時未放送だった第19話~第24話、パイロットフィルム復元版(※1)、第24話β版(※2)など190分の映像特典を収録。BOX、ジャケット、レーベルなどのイラストはすべて越智一裕さんによる新規描き下ろしとなっている。価格は25,000円+税。

 

※1:放送前にセールス用に作成されたフィルムで、輸送船XL15の落下事故が巻き起こした事故にTBが立ち向かう。世界観や登場人物の設定は共通しているが、キャラクターとメカニックのデザインが異なる。脚本を松崎健一、演出を原田益次、レイアウトを宇田川一彦と金田伊功、メカニックデザインを宮武一貴、作画監督を岡迫亘弘、メカニック作画監督を渡辺浩が担当した。

※2:新たにフィルムが見つかった、1982年未放送版よりも前に制作された第24話「海王星の試練」のβ版。1982年未放送版とは作画、効果音等が異なる。



・制作スタッフや著名人からの応援メッセージ

園田英樹 (文芸担当)
DVD-BOX発売、すごく嬉しいです。自分の青春時代が甦るようです。あのとき自分が生きていた証のような気さえします。頭のなかで主題歌がリフレインしています。1982年の作品が、今見ても新鮮です。僕にとっては初めて関わるテレビアニメシリーズだったので、特別な思いがありました。演劇畑から映像脚本の世界に飛び込み、いきなり大御所の脚本家のみなさんの仕事に触れることができて、すべてが勉強の毎日でした。企画から脚本作りに一から関わることができたのが最大の経験になりました。放送前に、ホテルの火災事件が起きたのですが、その前夜までそのホテルに泊まってプロデューサーたちと企画会議をしていたのを覚えています。あと1日会議が伸びていたら、まさに僕たちも救助隊を待つことになっていたのかもしれません。さすがテクノボイジャーの企画者たちは、運良く難を逃れたのでした。これは本当の話です。当時の制作会社など、すべて無くなっていることを思うと、テクノボイジャーという作品があったということが、こういう形で残ることになったのは、すべてはファンのみなさんの熱い気持ちのおかげだと思っています。ありがとうございました。テクノボイジャーがもしアニメで復活することになったら、ぜひ脚本を書かせていただきたいです。

青井邦夫 (メカニックデザイン)
本作は色々紆余曲折もあった作品ですが、日本では珍しいメカを中心としSF性を重視したアニメでした。個人的には商品化を念頭に置いたデザイン作業において超合金の神様である村上克司さんとご一緒にお仕事出来たことが深く印象に残っています。石黒昇さんが手がけた「恐怖のSOS細胞」は、美樹本晴彦氏も参加していたのを覚えています。是非この機会に改めてチェックしていただきたいです。

麻宮騎亜 (漫画家。「彼女のカレラRS」を月刊コミックバーズで連載中。)
人命救助を第一の目的として、多種多様のメカニックで遂行する若者の物語。時にお気に入りなのは、そのメカニックの個性とデザイン。ある種、メカニックは登場人物よりも主役になりうるということを実証してくれたであろうテクノボイジャー。DVD-BOX化は、嬉しい以外の感想はないです! 当時学生で、放映前にアニメ誌に載ったそのメカニックの設定の数々に心躍らせました。このメカたちの活躍が毎週見れるのか!と。そして主題歌のかっこよさ。今でもよく聞きます。発進シークエンスからもう燃え上がること必至のTBナンバーのメカ達!そして主題歌をまた目にできる幸せを共有しましょう!

西村誠芳 (「機動新世紀ガンダムX」ではキャラクターデザインを担当。)
基本は災害や人命救助、そして近未来を舞台にした故のSF的ギミックや災害シチュエーション。本放送当時、惹かれていたのはそこでした。好きなエピソードは「天駆けるエアポート」と「還ってきたスペースシップ」。前者はスケールの大きい災害シチュエーションとタイムリミットサスペンスが魅力的、後者は数十年ぶりに帰還した宇宙飛行士物語、そしてその幕の閉め方が大好きです。それと羽田健太郎さんの手がける壮大な音楽もまた魅力の一つ! やっとテクノボイジャーのメンバーに数十年ぶりに再会できる… DVD-BOXの発売に喜びを隠せません。


(c)東北新社

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  • 西村氏からの応援イラスト

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科学救助隊テクノボイジャー

科学救助隊テクノボイジャー

放送日: 1982年4月17日~1982年9月11日
キャスト: 武岡淳一、伊藤真奈美、富山敬、中尾隆聖、青野武、丸山裕子、小林清志、井上孝雄
(C) 東北新社

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