実況/編集/公開もできるオールラウンダーなAVerMediaのPCレスゲームキャプチャー「ゲームレコーダー HD II（AVT-C285）」を使ってみた

ポイント1）音声入力対応
音声入力対応とは、フロントに備えたマイク入力のこと。これがあるとプレイ動画に実況（解説）をつけることができる。また、ゲームプレイ時に驚いたり失敗したりして自然と声がもれてしまうときなど、プレイヤーのリアクションを意図的に入れたいときなどにも重宝する。マイク入力はプレイヤーの状態や動画を補足説明できる必要不可欠なものだ。さらにヘッドホン端子を備えることで、ヘッドセットが手軽に利用可能だ。マイクとヘッドホンの音量は10段階で設定できる。ちなみに、マイクの最大音量でも足りない場合、ゲーム機側の音量を低くすることである程度対応可能だ。

ポイント2）動画編集機能
これは録画したプレイ動画をあとでカット編集できる機能だ。カット編集はPC上で行うのが一般的だが、「AVT-C285」では本体に実装。付属のリモコンから残すシーンと消すシーンを選ぶだけで行える。ちなみに、カットしても元ファイルは残り、編集後は新しいファイルで出力。カット位置（マーカー）の保存やファイルフォーマットの変更はできない。限定的な機能とはいえ、手軽にカット編集できるのが魅力だ。

ポイント3）リモコンアプリ「GameMate」
「GameMate」は、iOSやAndroidで本体を操作できる専用リモコンアプリ。このアプリには、「リモコンモード」と「GameMateモード」と呼ばれる2つのモードを搭載。注目は「GameMateモード」で、スナップショット、録画開始/停止、プレイ動画の再生/共有、本体の設定が行える。リモコンのほうがレスポンスは高速だが、「GameMate」では直感的に操作できることが特徴だ。


ポイント4）アップロード機能
本体をインターネットに接続しておくことで、録画した動画ファイルをYoutubeへ、スナップショットで撮影した静止画をFacebookへ直接投稿できる機能だ。なお、ほかの動画サイトやソーシャルサービスには現時点では未対応。

そのほか、前モデルからの変更点として、プレイ動画にウォーターマークが追加可能になったことも新しい。ウォーターマークは、画面の四隅に任意のテキスト（英字・数字・記号）を表示する仕掛けだ。また、付属リモコンのレスポンスがよくなったことも付記しておく。

ちなみに、入力最大解像度は1080p/60fps（録画は1080p/30fps）、エンコードはハードウェア、リアルタイムモード（≒パススルー）対応などはこれまでどおり。設定画面も大きな変更はない。

以上、注目機能について簡単にご紹介したが、「ゲームレコーダー HD II」は、録画からアップロードまで、実況ゲーム動画を制作するのに必要な機能をひととおり備えたゲームキャプチャーのオールインワンモデルだ。ただ、本格的な編集機能を備えていない点や、動画/静止画のアップロード先が限られている点に物足りなさを感じる人もいるかもしれない。とはいえ、すべての機能をリモコンのみで利用できる手軽さは、実況初心者や子供と一緒にゲームをプレイする家族ゲーマーのユーザーにピッタリの製品だろう。