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「神風動画」の社風
―――社内におけるアニメーション制作の行程をセクションごとにざっくりと教えていただけますか?
佐竹さん:
キャラクターデザインから制作する場合は、デザイナーがキャラクターデザインから入ります。その後、3Dモデリング、アニメーションと続きます。キャラクターや背景美術、テクスチャーなどの素材が用意できたら、それらを合わせる「コンポジット」という作業。そして最終の演出、という流れになりますね。
―――聞いただけで壮大な流れですね。
水崎氏:
清水さんはアニメーターとして、倖田來未さんのミュージックビデオのダンスアニメーションを作ったんです。ダンスが趣味なんですよね。
清水さん:
はい。ダンスは好きで続けています。倖田さんの仕事をしている時は毎日遊びに来ていたような感じでした(笑)。
水崎氏:
でも、清水さんにしかできないことですからね。
―――本当に楽しそうな制作環境ですね。それが一番の社風のような気がします。
水崎氏:
みんなの趣味や趣向、経験値を十分に生かしたほうがいいなと思っているんです。かわいいキャラクターがダンスする作品も、だいたいはおっさんが作ってる(笑)。それよりは、ダンスをする女性が動きをつけたほうがいいと思います。
―――ある記事で、水崎さんが「鎖国してます」とお話していたのですが、詳しくお聞かせいただけますか?
水崎氏:
僕のセリフですね。ガラパゴスとかも言いますが、あまりほかの会社と比べたり、ほかを例にして作らない。それが“鎖国”です。では何を基準にというと、「ストレスないか、楽しいか、親が喜んでいるかとか。」それが一番の基準ですね。
―――アニメに限らず、映像業界はしんどいイメージがありますが、「神風動画」はホワイトな感じがします。
水崎氏:
徹夜が当たり前とか、給与の相場はこれくらいとか、あえて知らないようにしている部分はあります。いくら欲しいか、何を作りたいか。「これくらいやれば十分」という境界がないので、「これだけあればこれくらいのものが作れる」みたいな世の中の基準とはちょっと違うかなと思います。基準を知らないところが大事かなと。
―――基準を知らないということは、リミットを作らないということですよね。
水崎氏:
そうですね。