※本コンテンツはアキバ総研が制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。
総監督/監督/脚本の押井守さんは、「とにかく(実物大のイングラムを)作ってみたかった」ことを最大の製作理由に挙げ、「実写版を作る上で3代目というオリジナル設定はどうしても必要だった」とコメント。また、「15年前から次は実写しかないと思っていた」とした上で、資金的な問題で何度も企画が頓挫していたが、今回はそれが解決できたので「やるしかないと思った」という。実写化については、「アニメーションをコピーすることは不可能なので、違うテーマでやったほうが当たる可能性が高い」と分析。「新しいけど、二課の伝統は受け継いでいる」「パトレイバーの魅力は"日常のドタバタ"。僕は何かとハードな作品をやると思われがちですが、本来ドタバタの(作品を得意にしていた)人間ですので、今回はかなり楽しめると思います。手応えはあります」と自信を見せた。さらに、「撮影現場(の環境)は過酷で、まるで二課のよう」といった笑い話も。
一方、アニメにも声優として出演していた千葉繁さんは、役作りは全然していないそうで、「日々まったく使えないどうしようもない部下たちと頼りない上司と組織に翻弄されつつ、熱中症限界の状態でこのハンガー内を駆けずり回っております」「そういった熱気が皆さんに伝わるようにがんばっておりますので、ぜひ応援よろしくお願いします」と熱弁した。このほか、指揮車の乗り心地はあまり良くなく、レイバーのコクピットと同じくらい狭いといった裏話なども飛び出した。
<ストーリー>
ロボットテクノロジーの発達によって登場した汎用人間型作業機械「レイバー(Labor)」は急速に発展・普及し、軍事・民生を問わずあらゆる分野で使用されるようになった。特に東京を含む首都圏では地球温暖化による海面上昇への備えとして大堤防を東京湾の川崎・木更津の間に築くことと、1995年に発生した東京南沖大地震による瓦礫の処分を兼ねて堤防の内側を埋め立てることで首都圏の土地不足の解消をするという、一石三鳥を狙った国家プロジェクト「バビロンプロジェクト」のために日本国内のレイバーの大半が集中していた。だがその結果、レイバーによる事故はもちろん、レイバーを使用した様々な犯罪行為が多発して社会問題となった。
この「レイバー犯罪」に対処するため、警視庁は警備部内の特機部隊にレイバーを導入し、その任にあたらせた。「特科車両二課パトロールレイバー中隊」、通称パトレイバーの誕生である。
そして月日は流れ、バビロンプロジェクトが一段落ついた2013年東京。
長期的不況により手間とお金のかかる『レイバー』はお払い箱になっていた。同じように、特車二課の第1小隊は解散。第2小隊はレイバー運用経験の継続という名分のもと、かろうじて存続している状況である。そんな時代に取り残されたように、『98式イングラム』だけは栄光の初代、無個性の二代目、無能の三代目と引き継がれていった。
今作は特車二課存続問題が見え隠れする中、奮闘する『三代目』らの物語である。
<キャラクター>
・泉野 明(いずみの あきら) キャスト:真野恵里菜
1号班操縦担当。レイバーと刑事ドラマが大好き。格闘からシューティングまで万能の天才的ゲーマー。ゲーマー特有の超集中力 "トランス状態"になると周りの声が聞こえなくなる。何かと言えば初代と比較されるのが悩みのタネ。
・塩原佑馬(しおばら ゆうま) キャスト:福士誠治
1号班指揮担当。趣味はナンパの軍事マニア。お調子者で自分ルールがちょくちょく変わる。勤務中でも隊長の目を盗みビールを飲んだり、プラモデルをいじったりしている。
・カーシャ(エカテリーナ・クラチェヴナ・カヌカエヴァ) キャスト:太田莉菜
2号班指揮担当。ロシア連邦保安庁(FSB)より研修の目的で赴任。カヌカさんちの、クラチさんの娘の、エカテリーナ…通称カーシャなわけ。大酒飲みでヘヴィスモーカー。本物のAKを所持。愛車はDUCATI
・シバシゲオ キャスト:千葉繁
特車二課整備班長(二代目)。大学卒業後、天才的な腕を買われ整備班に配属。以後、先代榊清太郎の右腕としてその手腕をふるう。初代第2小隊隊員とともに幾多の修羅場をくぐり抜けてきた。榊清太郎退職後、班長に昇進。特車二課の整備員らをまとめている。榊清太郎の受け売セリフが口癖。
・後藤田継次(ごとうだ けいじ) キャスト:筧利夫
第二小隊隊長。初代隊長・後藤警部補の後輩。初代隊長 後藤の再来ともいわれるキレ者。心理戦で人を巧みに誘導する事にかけては天才的。非常時には優れたリーダーシップを発揮する、適当そうに見えて仲間思い。
(C) 2014 「THE NEXT GENERATION -PATLABOR-」製作委員会