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アニメ「マクロス」シリーズの河森正治監督とJAXA(宇宙航空研究開発機構)・川口淳一郎さんの対談番組「超時空対談スペシャル」が9月11日に配信される。
これは、9月14日に「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」を放送することにちなんだWOWOWの企画。河森正治さんといえば、「マクロス」シリーズの可変戦闘機・バルキリーをはじめ、「創聖のアクエリオン」「交響詩篇エウレカセブン」などでも独自のロボットを世に送り出してきたアニメメカデザインの第一人者。そして、川口淳一郎さんは、JAXAのシニアフェローで小惑星探査機「はやぶさ」の元プロジェクトマネージャー。映画「はやぶさ 遥かなる帰還」では、俳優・渡辺謙さんが演じた山口駿一郎のモデルにもなった。
今回配信される対談番組は、「宇宙への憧れ」「太陽系外縁から地球への帰還」「これからの人間と宇宙」の3つのテーマが軸。エンターテインメントとリアリティーという2つの視点で「マクロス」に迫り、「ロケットの噴射」「ミサイルの軌道」「宇宙旅行」など、宇宙をテーマにしたSFアニメや映画では当たり前のように描かれている描写に川口さんから現実的な指摘が飛び出す場面も。また、川口さんは「実際、炎はずっとは出続けません」とロケットやミサイルが噴射口から赤い炎を出し続けながら飛ぶ描写について説明し、「高性能なロケットエンジンだったら燃焼度が高くなり、炎は青白くなって最後は水蒸気しか出なくなる」と分析。河森監督監も「あれはあえてついている嘘。あれを描くことによって、どういう軌道でミサイルが飛んでいるかを見せようとしているんです」とシーンの演出を明かした。
さらに、「2001年宇宙の旅」「スター・ウォーズ」も例に挙げ、「これからの人間と宇宙」というテーマでは、「深宇宙」と呼ばれる地球から遠く隔たった空間に惑星探査機などの拠点となる「深宇宙港」を建設する構想を語るなど、アニメの枠を飛び出して話は白熱。収録後、河森監督は「話しているとさらに聞きたいことがたくさん出てきました」と名残惜しそうな様子だったという。
配信は、WOWOWぷらすと(http://www.wowow.co.jp/plast/)で、9月11日21時30分~。