大友克洋:「(次回作の構想は)もう少したったら言える」 アニメ映画「SHORT PEACE」初日舞台挨拶レポート

2013年07月22日 15:440

※本コンテンツはアキバ総研が制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。

オムニバスアニメ映画「SHORT PEACE」の公開初日舞台挨拶が7月20日に丸の内ピカデリー3で開催された。



 

大友克洋の最新アニメ作品を含むオムニバス企画が始動! 「SHORT PEACE」、7月20日に劇場公開
劇場アニメ「SHORT PEACE」製作発表会レポート! 大友克洋:「ジブリには敵わない」「ボクらはボクらで」「長編の企画は出しています」

 

イベントには、映画を構成する4作品のうち、各作品で監督を務めた大友克洋さん、森田修平さん、安藤裕章さん、カトキハジメさんの4人とエグゼクティブプロデューサーの浅沼誠さんが登場。以下のように語った。

 


Q:浅沼誠エグゼクティブプロデューサー 『SHORT PEACE』プロジェクトの全体の出発点、コンセプトなどを教えてください。


浅沼:今回の『SHORT PEACE』というプロジェクトは、オープニングと4作品の短編というオムニバス構成で、各監督の個性を生かした作品を作りたいという思いがありました。日本をテーマにした、いままで観たことないような、不思議な、そして面白いものが出来たと非常に満足しています。

 

Q:初日を迎えた率直なお気持ち、それぞれの作品の見どころを教えてください。


森田:今回の監督の中では一番若い僕が、一番じじくさい作品を作ったかなと思わなくもないですが、自分が好きな昔話や民話などの淡々とした面白さを表現できたと思います。僕は『九十九』の監督をやらせてもらいましたが、カトキ監督の『武器よさらば』では演出として参加させてもらいました。カトキさんはメカへのこだわりがすごくて、納品ギリギリまでデザインを詰めていたことが印象に残っています。


カトキ:今回、『武器よさらば』の監督をやらせていただきましたが、もともとはおもちゃを作りたかったのがこの企画のとっかかりでした。劇中に登場する戦車型無人兵器の模型の試作品を作りましたので、いま劇場のロビーに飾ってあります。試作品なのですぐ壊れてしまうかもしれず、1週間限定で展示していますのでぜひ見ていってください。


安藤:僕がこの世界で一番最初に仕事をしたのが『MEMORIES』だったので、短編のオムニバスには思い入れがあります。このプロジェクトで僕は『GAMBO』の監督と、大友さんの『火要鎮』の演出もやらせていただきました。大友さんは毎回新しいことをして同じことをしないので、全然楽をさせてくれません(笑)。


大友:新しいもの好きだから、変わったことをしたいとすぐ思ってしまう。安藤くんにはいつも無理を言ってるけど、その分オゴってるんで大丈夫だと思います(笑)。

 

Q:大友監督にとって短編の魅力はどのようなところでしょうか。


大友:短編の魅力は、短いところですかね(笑)。長編はストーリーを構成しないといけないけど、短編は自分の最初の印象だけで作ることができるから面白い。今回の『火要鎮』では江戸ものが出来て自分としてもうれしかったけど、観終わった方には"短いぞ"と言われてしまうかもしれません。

 

Q:大友監督は長編の次回作の構想は何か考えていらっしゃいますか。


大友:その質問は厳しいな。今はちょっとまだ。もう少したったら言えるんだけど。

 

Q:登壇者を代表して大友監督、最後に一言お願い致します。


大友:僕らもこのプロジェクトのシリーズ2作目、3作目を作ることができればいいなと思っています。

画像一覧

関連作品

SHORT PEACE

SHORT PEACE

上映開始日: 2013年7月20日   制作会社: サンライズ
キャスト: 春名風花、早見沙織、森田成一、山寺宏一、悠木碧、草尾毅、田村睦心、浪川大輔、二又一成、壇臣幸、牛山茂、大塚明夫、置鮎龍太郎
(C) SHORT PEACE COMMITTEE

ログイン/会員登録をしてこのニュースにコメントしよう!

※記事中に記載の税込価格については記事掲載時のものとなります。税率の変更にともない、変更される場合がありますのでご注意ください。

関連記事