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アニメ映画「劇場版銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ」の初日舞台挨拶が7月6日に行われた。
「劇場版銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ」は、単行本発行部数4,400万部を超える人気マンガ「銀魂」のアニメ最新作。前作「新訳紅桜篇」から約3年ぶりとなる劇場版第2弾で、ストーリーは原作者・空知英秋さんの全編描き下ろし。タイトルにもある通り"完結篇"として、アニメシリーズのラストが原作者自身による完全新作エピソードで描かれる。スタッフなどについては作品詳細ページにて。
新宿バルト9での初日舞台挨拶には、杉田智和さん(坂田銀時役)、阪口大助さん(志村新八役)、釘宮理恵さん(神楽役)、藤田陽一監督が登場。2006年のTV初放送から約7年を経てのラストエピソードということで、初回上映は幅広い層のファンで満席にとなった。
客席を見渡した杉田さんは「7~8年やっているといろんな人が観ているんだなと今になって思う」とコメント。阪口さんも「こうして公開を迎えられて本当によかった。詐欺の多い作品なので(公開するまで)分からないじゃないですか。」とネタ交じりに語ると、藤田監督は「"完結篇"なので、これ以上のアニメ『銀魂』は作れないくらいのつもりで、やり残しがないよう作った。まだ現実感がないけど、喜んでくれるお客さんの顔を見てこれから噛みしめたい」と初日を迎えた気持ちを語った。
また、杉田さんは「アフレコ直前に台本を渡されて、さらに「マネージャーから『収録前日に直しがくるのでそんないチェックないで』と言われて、もしかして現場に入ったらエリザベスがドッキリのプラカードを持って待ってるんじゃないかと思った」ほどきびしいスケジュールだったことを振り返りつつ、「そんな中でも『銀魂』メンバーは火事場でも乗り越えられる、一種のアベンジャ―ズ的なメンバー」と断言。釘宮さんは「いつものふざけたしゃべりに慣れていたのですごく大変でした。ちゃんと伝わるのかなと不安でした」と、役作りに苦労したエピソードを明かした。一方、普段はツッコミ役でセリフの多い新八は未来ではすっかりイケメンになってツッコミも封印。演じた阪口さんは「体力的にはすごく楽でした。現場でも悠長に構えていたけど、もっとガンガン行きたいところをおさえないといけないので精神的にはキツかった」と、イケメンがゆえの悩みもあったようだ。
その後、藤田監督は「ストーリーは基本的に空知先生にお任せした。クライマックスは映画ならではのスケールに挑戦したけど、制作状況的には墓穴を掘ったかな」とコメント。杉田さんも「想像していたものを遥かに超える迫力だった。演者ですら感動するというのはなかなかないんじゃないかと。すごかったです」と圧倒された様子で、阪口さんは「続けてきたものに対する思いもあったけど、涙腺にきました。胸もいっぱいになったしいいものを見たな」と感慨深げ。釘宮さんは「すごく泣いてしまいました。今までいろいろやってきたんだなと思うとブワっときて…。一つ一つのエピソードやセリフやアクションがすごく伝わってきて、『銀魂』をやっていてよかったなと思った」とこれまでの物語と現場を振り返った。
最後に、藤田監督が「1回目だと振り回されるくらい、けっこうな情報量を詰めている。何度も見てまた新たな発見があるはず」とコメント。キャスト陣も"完結篇"であることを強調し、「これまでやってきたものの集大成。未練の気持ちもいっぱいあるけど、みんなに見てもらえてうれしいです」(釘宮さん)、「7年続けてこれたのはみんなの応援があったから。本当にこれで終わりなんですかね?みんなの力があれば何とかなるのかな…」(阪口さん)、「銀魂は銀色の魂。大きさや形は違えど、誰かしらが持っている。なくならないもの、不滅なものというのは確かにあります。銀魂がなくなるわけじゃない。これからも銀魂をよろしくお願いします」(杉田さん)」というメッセージを送った。