週刊アキバメシ(秋葉原の食事処情報) 2013年6月第3週号

2013年06月28日 20:460

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■塩そば(平打ち麺)+ランチライス@饗 くろき(※"き"の正式表記は3つの"七"で構成された"喜"の旧字)







750円+50円。

秋葉原と浅草橋の中間あたりにあるラーメン屋。オープン以来、食べログにおける秋葉原のラーメン屋ランキングで得点首位を獲得し続けており、秋葉原の名店として名高い「粋な一生」「神田 磯野」に勝るとも劣らないクオリティのラーメン(塩/みそ)を提供している。前述の両店とあわせて"御三家"といっても過言ではない存在。また、化学調味料不使用/自家製麺をうたっており、さまざまな旬の食材をテーマにした期間限定メニューが多いのも特徴。

今回は、ワカメ月間だった3月以来の訪問。期間限定メニューはなかったので、基本の「塩そば」を注文した。「塩そば」は麺を細麺と平打ち麺から選択できるが、個人的には"平打ち麺"の一択。スープは、鶏と魚介を中心に、6種類の塩をあわせたという黄金色の淡麗系スープ。芳醇な香りとダシの旨みが口のなかで広がり、クセのない後味でスッキリと飲める。塩加減についても、甘すぎず辛すぎず、"塩味"をあまり感じさせない自然な味わいとなっている。とにかく、全体のバランスが良い。

平打ち麺は、他では味わえない食感を持つ自家製麺。ちぢれはほんのわずかでストレートに近い仕上がり。コシはさほど強くないが、口あたりとのど越しが最高に良い。平打ちであるため、小麦の風味も感じやすく、食べ応えもある。あえて難点を挙げるとすれば、細麺よりスープに絡みにくい点だろうか(個人的には全然気にならないが)。具は、低温仕上げチャーシュー、メンマ、小松菜、ネギ、ゴボウ素揚げ、ノリ。いずれもていねいに調理されており、素材の味が活きている。特に、低温仕上げチャーシューは豚の旨みとコッテリ感が抜群で、ごはんのおかずにも最適。卓上装備は、コショウ、乾燥梅干し、やげん堀の七味、香辛オイルなど。

 

全体量は普通で、コストパフォーマンスは平均レベル。ただ、味については、間違いなく秋葉原トップクラスで、得られる満足感は非常に高い。"味よりもコストパフォーマンス(=価格に対しての全体量)"を求められる秋葉原において、しっかりと旨さを楽しめる(しかもコッテリ系ではなくてアッサリ系で)と考えるとかなり貴重な存在。やはり、「饗 くろき」「粋な一生」「神田 磯野」は別格の存在で、いずれも電気街から遠いのが悔やまれる。


なお、7月からは週替わりで「つけそば」「冷やし」系を提供するとのこと。これに伴い、みそラーメンとタンメンは販売休止。曜日限定営業の「紫 くろき」も休業になるので注意。

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