「マケン姫っ!」、TVアニメ第2期は今冬スタート! OVA版の先行場面写真やスタッフ/声優からのコメントも公開に

2013年06月21日 20:000
OVAジャケットイラスト

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メインスタッフ座談会

 

参加者
・ 武田弘光(原作)
・ 金子ひらく(監督)
・ 黒田洋介(シリーズ構成)

 

――まず武田先生にお伺いします。今回、『マケン姫っ! 通』として、今冬放送の新TVアニメを新たなスタッフ陣が手掛けることに決まりましたが、原作者の立場からどう思われますか?


武田:自分が希望していたスタッフ陣だったのですが、最初は正直、受けてくれるとは思ってませんでした。金子監督に、脚本・黒田さん、キャラクターデザインも高見さんと、3名とも僕自身がファンなので……。その方々に手掛けていただけるのが非常にありがたく、一視聴者として楽しみにしています。


――金子監督は本作に触れた最初の印象はいかがでしたか?


金子:僕もアニメーターとしてこの業界に入った人間なので、やっぱりまず絵のインパクトに圧倒されました。武田さんは、原作もアニメ的な塗り方…パキっとした影付けをされていて、馴染みのある絵柄なんですが、そこに自分の好みの肉感的なムチムチな女の子がいっぱい出てくる。「あ、何かすごいの来た」っていうのが、最初の印象でしたね。特にハル姉とか、ハル姉とか、ハル姉とか、何回でもいいますが(笑)、僕自身もこういう豊満な女性キャラクター描くのが好きなので。
あと原作マンガの扉絵で"乳比べ"があったじゃないですか。あれの横から見た体の厚みがイイナァと思いました。最近のアニメはみんなバランスを探って、キャラクターを細く薄くしちゃいがちなんですけど、武田さんの女の子にはきちーんと内臓が入ってる、骨が入ってるという感じがあって、そういうビジュアルの印象がすごかったなァ、と。そこにガッと掴まれてしまいましたね。


――黒田さんはタケルや春恋たちとは久々の再会ですが、改めて思うところはおありでしょうか。


黒田:武田先生にまた呼んでいただいたので、そのご期待に応えなくてはというプレッシャーがあります。でも、楽しいキャラクターたちばかりなので、やり甲斐を感じているし、自分自身も楽しんで書いてます。
同梱版の0話のエピソードは、原作のこのエピソードをやって欲しいという先生からのご要望があったので、その意向をなるべく外さないような形でアプローチさせていただいたんですけど、一本のアニメにするだけの尺が足りなくて、半分くらいオリジナルに……すみません、だいぶ勝手しました(笑)。ただ、以前からの流れでキャラは把握してましたので、よどみなく書けたと思います。


――今回のシリーズで描かれるのは、原作とはまた違った展開とのことですが。


黒田:一番最初のスタッフ打ち合わせのときに、シリーズ構成のアイディアを3つくらい出させていただいて、その話し合いの中で、各話完結にして、毎回スポットの当たるキャラクターが変わる、明るく楽しいシリーズにしようということになりました。原作のドラマを追っていくと、どうしてもメイン・キャラクターたちが中心のお話になって、ほかのマケンキメンバーの出番が少なくなってしまうんです。各キャラクターにスポットを当てたい金子監督と、オリジナル要素がたくさんあったほうがいいという武田先生のご意見を組み合わせた感じです。個人的にも、楽しいシリーズになったと思っています。


金子:やっぱりどのキャラクターも魅力的なので、一度アニメ化はされているんですけど、改めて自分がやるのであれば、毎回この子たち一人ひとりと向き合ってみたいなというのがありました。どう動かすかを考えながら付き合いたいというのもあったし、描きたいというのもあったし、あと、やはり一人ひとりのおっぱいをちゃんと描きたいっていうのが一番……。


黒田:全話かけて乳比べですか? 壮大ですね(笑)。


金子:なんでそれをもっと最初の段階で言ってくれなかったんですか、そうしたのに! ……と、まぁ、おっぱいが好きなので半分は本気なんですけど(笑)、でも、それ以外でも原作で大事にしているところはちゃんとやりたいです。キャラクター同士、仲間同士の思いとか、高校時代の部活の楽しい雰囲気とか、辛いことをみんなで何とか乗り切るとか……。原作にあるそういったテーマを、黒田さんたちと相談して、「マケンキ」という一組織のお話としてまとめて作れたらなと。全編通して見たときに、それを感じてもらえる作品にできたらなと思います。


武田:今の原作の展開はシリアスになってる部分がちょっと多くて、どのキャラにも満遍なくスポットを当てられていないというのもあります。せっかく金子監督や高見さんがやられるのであれば、やっぱり一人ひとり描いて欲しいと思っていたので、その提案は賛成でした。メーター越えのおっぱいとかをブルブル揺らしてもらうのであれば、オリジナルでやってもらうしかないなと(笑)。


金子:1m以上のバストのキャラって秋先生と、あと学園長の実もメーター越えしているんですけど、構成の打ち合わせのとき、「実で一話分、作りたいっス」って言ったら、黒田さんが「ダメ!」って。秋先生やったからもういいでしょと。


黒田:実って完全無敵なキャラ過ぎて、それこそ地雷原でもまっすぐ歩いて行っちゃうような人なので、危機的状況を作りにくいんです。コダマのエピソードも書かせていただいたんですけど、彼女も強いから、なかなか困った事態にしにくくて……。
あ、でも、実がメインになるエピソードは、ちゃんとありますので、みなさん、どうかご安心ください(笑)。ネタバレになるから詳しくは言いませんが……。


――キャラのお話が出ましたが、動かしやすかったり、演じさせて楽しいキャラは誰でしょうか?


武田:動かしやすいキャラでいうと、いま話に上った地雷原を歩いていく実が(笑)、一番話を引っ張りやすいですね。ただ、好きなキャラクターで言うと、一人は春恋です。それと自分の中では秋先生が一つのセックスシンボルというか、中学とか高校で描いていた「こんな保険医がいてくれたらな」という理想像でして(笑)。


金子:わかります、わかります。武田先生の気持ち、すごいわかります。


――監督的には、演出しやすい、動かしていて面白いなというキャラはいかがでしょう。


金子:動かしやすい…そうですね、おっぱいが動かしやすい……(と真剣に考える)


――で、でも、コダマなどは動かせないのでは?


金子:大丈夫です、0話で動かしましたよ! ちゃんと「ショリショリ~」って、小さな胸が布に擦れる音を入れました!
まぁ、普通に芝居させやすかったり、動かしやすいとかで言えば、主人公のタケルが、何だかんだでやっぱり流れを作ってくれますね。


黒田:確かに、そうですね。


金子:同梱版の0話ですけど、女タケルになったりとかして。「この原作を元に」というお話もありましたけど、自分からもオーダーがあって、「タケルで面白いこと頼みます」と黒田さんにお願いしていました。結果、かなり面白おかしく動かしてもらえて、アフレコのときも役者さんがすごくハジけた演技してくれて(笑)。ああ、良かった良かったと一安心でした。
ある程度、自分の意思で動いてくれるキャラばかりなので、動かしにくいキャラは特にいないですね。割かしみんな、画面の奥の方で何かしら芝居していても平気な子たちなので、チョコチョコ動かしたりできる感じです。


黒田:僕はですね、これ読んでくださる方のご期待に応えてないと思うんですけど……書いてて楽しいのは碓健悟です。
(一同爆笑)


黒田:いやホント、碓は何でもできるんですよ。カッコつけることも、ダメダメなことも、あと出オチみたいなこともできる。そういう意味ですごい使い勝手がいいですね。ギャグが足りないなーと思ったら、「ここで碓出しとこう!」ってしちゃったりとか。タケルもそうなんですけど、欲望に忠実なキャラクターっていうのはドラマをグイグイ引っ張ってくれるので、僕は碓が書きやすいです。それと女性キャラならチャチャかな。スッと出てきて、スッと突っ込んで帰っていける子なので、ここでもう一声欲しいって言う時に、チャチャを出しておくと上手くまとまってくれたりします。
あと、春恋がヤキモチで怒りがちなので、なるべく可愛らしくシーンを作れればと思っていました。怒っていても、本当にキレて主人公を痛めつけるとかではなく、「あー、しょうがないな」と笑いになってくれる落としどころを探っています。


――キャラクターのお話の流れでお伺いしますが、誰のおっぱいを一番気にされていますか?


武田:そうですね、さっき話したとおり秋先生……なんですけど、シリアとかもでしょうか。本当は男ですが、見た目には完全に女の子なので、男キャラだけど女キャラということもあり、その辺りはなるべく気を使って描くようにはしてます。


金子:僕はやはりハル姉としか言いようがないですね。とはいえ、おっぱい単体でなく、武田さんの絵の魅力はボディ全体に感じるので、そういったところ込みでですが。圧倒的な存在感というか、肉感や量感というか、あとはお姉さんキャラでもあるし、髪型も僕好みで……って、えー、色んな意味で、あくまで監督として演出家として、ハル姉が一番です。次は実かな。


――黒田さんは……


黒田:だから、碓ですって! いや~、たまらんですよ、碓の胸は(笑)。
(一同爆笑)


黒田:いやまぁ、僕は文字を書く人間ですから、誰の~というのはあまり……。ただ、エッチなシーンは、ただ単に胸を見せるだけじゃなくて、各キャラクターの性格を考慮して書いてます。主に恥じらいの部分ですね。
個人的には、見えそうで見えないチラリズムが好きなんです。バーンと見せるんじゃなく、見られたら見られたなりの恥じらうリアクションとか。視聴している人が、女の子の秘密を覗き見るような、そういう背徳的な部分を感じてくれたら嬉しいですね。
とか言いながら、同梱版はチラリズムなんてほとんどなくて、おっぴろげ状態なんですけど(笑)。金子監督が書かれた絵コンテを見たとき、画面上の肌色の占有率がものすごくてびっくりしました。画面中に一番肌色が出てくる作品として、ギネスに申請できるレベルだと思います(笑)。


――現在、その0話の作業中と思いますが、特に力を入れたところなど、見所をお聞かせください。


金子:あんまりおっぱいおっぱい言い過ぎるのもアレなんですが(笑)、とにかく0話はほぼフルメンバーが出てきます。合宿所の狭い空間に、彼女達がワイワイキャッキャしているところなど、純粋に楽しんで欲しいです。また、ダイナマイトドリンクっていう、ちょっと怪しげな液体も出てきますけど(笑)、それを飲んだときの反応とかは、コメディというよりちょっとギャグっぽくなってますが、面白くて楽しい雰囲気で見てもらえたらと思います。
あとは今回、季美のマケンの力で女の子達の服が「すぽ~ん☆」と脱げちゃうところは、頑張っておっぱいを揺らしました。おっぱいが弾む音を響かせたくて、あえて声優さん達の「きゃ~!」という声を抜いていただいたり(笑)。貧乳のコダマとかも、さっき言ったような感じで「しょりしょりしょりー」と擦れる音にしてみたり、大・中・小というか爆乳・普乳・貧乳でそれぞれ音を変えて、それが響く3カットを作ったんですけど15秒くらいあって、「長ぇよ!」と自分で突っ込んだり(笑)。


黒田:僕、打ち合わせで覚えてるのは、金子監督に最初のシナリオを読んでもらったとき、「このおっぱい相撲てのはいいスね!」と言われまして。いや、さすがだなーと、そこに引っかかるんだと……(笑)。


金子:それをこってりとやりたいところではあったんですけど……。


黒田:やんなくていいですって。ただの一発ネタじゃないですか(笑)。


金子:いやいやいや、本当にやりたかったんですけど、どうしてもテンポを考えるとポンポンポーンっていう見せ方するしかないなっていうところがあって。おまけでおっぱい相撲とかいいですね(笑)。


黒田:本編の販売用の特典は、おっはい相撲にしましょうか? 例えば選手権みたいな感じで、各巻にキャラクターが試合をやって、最終巻で優勝したキャラクターには、豪華な特典があるという……どんな特典かはわかりませんが(笑)。


武田:同梱版の0話は、原作があるとはいえ、さっきも黒田さんが言ったように半分……っていうより8割くらいはアニメスタッフに作ってもらってて、確かに土台はあったんですけど、それはちょっと見えるくらい。家がボーンと建てられて、それがまた豪華な造りになってます。実際、一部を見せてもらったりしましたが、ああ、こうすれば良かったんだ……と非常に勉強になりました(笑)。おっぱい相撲は考えつかなかったですね。


黒田:まずい、僕が一番変態ということになりかけてる…(笑)。


金子:せっかくだから原作でもやってください、おっぱい相撲。


武田:もう、ぜひ。使わせていただけるなら、使わせていただきたいです。


黒田:どうぞどうぞ、【丸シー(c)】ごとどうぞ(笑)。


――それでは最後に、『マケン姫っ!通』を楽しみにしているファンに向け、一言ずつお願いします。


武田:自分の方も少しだけですが、制作の方に関わらせていただいてますけど、やっぱりスタッフさんがとても豪華なので、皆さんと同じ目線で非常に楽しみにしているというのが本音です。パッケージとか色々、外側の方から協力はさせてもらってますが、中身は頼もしい方々が作ってくれてるので、皆さんもある意味安心して(笑)、期待して見ていただきたいなと思います。


金子:一言でいいなら(笑)、おっぱい以外もがんばります!ひょっとしたらものすごく不安に思われてる方もいらっしゃると思うので……お尻もがんばります。


黒田:2箇所じゃないですか! それ以外、がんばらないんですか(笑)


金子:そうですよね(笑)。ちょっと真面目な話をすれば、改めてアニメ化させていただくということで、それならやはり、自分なり金子なりのフィルムにはしたいと考えてて、そのようになっていると思います。なので、そういう面でも期待しつつ、見ていただければありがたいです。


黒田:今回、金子監督がプロジェクトのトップということで、脚本を書く人間としては、ある意味迷いなく、皆さんが抱いているものと、ほぼ変わらないイメージでアプローチさせていただいたんじゃないかな、と思います。ただ、僕がやるとギャグ色が強くなってしまうんで(笑)、もしかしたらもっと淫靡な感じにしたほうがいいのか……とか、色々悩んだ部分もあります。
でも、明るくて楽しくて、どの話数を見ても笑えて、元気になれて、毎回誰かが輝いていて、それぞれにエロい!という構成になってますので、毎週入れ替わり立ち替わり、魅力的な女の子たちと接してもらえたら嬉しいです。


――本日はお忙しい中、ありがとうございました!

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(C) 2013 武田弘光/富士見書房/天日学園魔導検警機構・通

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(C) 2011 武田弘光/富士見書房/天日学園魔導検警機構

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