週刊アキバメシ(秋葉原の食事処情報) 2013年3月第2週号

2013年03月15日 20:550

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■カジカ出汁わかめそば+めかぶごはん@饗 くろき(※"き"の正式表記は3つの"七"で構成された"喜"の旧字)







900円+200円。

秋葉原と浅草橋の中間あたりにあるラーメン屋。オープン以来、食べログにおける秋葉原のラーメン屋ランキングで首位を獲得し続けており、秋葉原の名店として名高い「粋な一生」「神田 磯野」に勝るとも劣らないクオリティのラーメン(塩/みそ)を提供している。また、化学調味料不使用/自家製麺をうたっており、さまざまな食材をテーマにした期間限定メニューが多いのも特徴。

3月はワカメ月間のようで、毎週木曜は週替わりの「わかめそば」のみを販売している。今回は、ゴツゴツした見た目に反してとても良いダシが出るとされているカジカを用いた「カジカ出汁わかめそば」。スープは動物系素材を用いず、カジカを中心にした淡麗の塩で、麺は全粒粉バージョンの平打ち麺。スープはいつもの塩と同じかと思いきや、後半で魚ダシの旨みが強く感じられるアッサリ系。旨い。また、カジカの肝と玉子から作ったという特製オイルが添えられており、濃厚な味わいに変化していくので飽きも来ない。麺は、のど越し抜群。モッチリ食感はそれほどないが、全粒粉なので小麦の風味が強かった。また、全粒粉なので、スープとの絡みも良い。

具は、ワカメ、カスベ(=エイ)の煮つけ、刻みタマネギ、焼きプチトマト。ワカメは宮城県石巻産で、茎付きのために単調ではないプリプリ食感が楽しめる。また、カスベは骨まで食べられるほどのやわらかさに煮てある。スープとの相性やバランスはともかく、どれも良いデキ。限定サイドメニュー「めかぶごはん」は、ごはんが隠れるほどにメカブが盛られていた。あらかじめ味付けがされており、問題なく旨いのだが、メカブかけごはんを店で食べたことがないので200円という価格設定が妥当かどうかはよくわからなかった。

わかめそばの全体量は多めで、価格なりのボリュームはある。めかぶごはんの量はサイドメニューなので、やや少なめ。2品あわせて、コストパフォーマンスはそこそこ。そして、最大の魅力はラーメンの味の良さで、"旨さ"を含めた満足度で見ると900円は全然高くない、むしろ安い。秋葉原駅から遠い&価格設定が高い&常に混んでいる、と足が向きにくい環境ではあるが、本当に「行って良かった」と感じる1杯だった。

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