公開直前! 映画「バイオハザード ダムネーション」神谷誠監督インタビュー

アキバ総研 | 2012年10月25日 12:30
公開直前! 映画「バイオハザード ダムネーション」神谷誠監督インタビュー

世界中で大ヒットを記録しているゲーム「バイオハザード」シリーズの世界観を踏襲した、フルCG長編アニメーションの第2弾「バイオハザード ダムネーション」が、いよいよ2012年10月27日より公開となります。

公開直前となる今回のインタビューでは、前作「バイオハザード ディジェネレーション」に引き続き監督を務めた神谷誠監督に、作品の見どころから制作秘話までをたっぷりとお聞きしました!

「バイオハザード ダムネーション」-STORY-

旧ソビエト連邦の社会主義体制崩壊後、独立を勝ち取って主権国家を宣言した東スラブ共和国。しかしそれによって、同国ではオリガルヒと呼ばれる富裕層の政府側、反政府勢力として立ち上がった貧困層の民衆側で激しい衝突が繰り返されていた。両者の徹底抗戦が過激化していく中、各地で奇妙な噂が流れ始める。いわく、戦場でモンスターを見た、と……。

これを受け、アメリカ合衆国・ホワイトハウスは、エージェントのレオン・S・ケネディを派遣。しかし、レオンが現地に赴いたその時には、合衆国側は東スラブ共和国から手を引いていて、アメリカ人はすべて国外退去を命じられていた。レオンもまた任務の中止を告げられるが、この内線でB.O.W.(有機生命体兵器)が使用されていることは間違いない。多くの先進国や国連がその使用と製造に反対していながら、すでに世界中のブラックマーケットでB.O.W.は取引されているのが現状だ。ここで食い止めない限り、世界中で同じことが起こる。合衆国政府のサポートもない中、レオンはひとりで行動を開始する。

CIAとの待ち合わせ場所に出向いたレオンの前に、B.O.W.のリッカーが現れた。攻撃をかわして銃を向けるレオンだったが、力尽きて気を失ってしまう。目覚めた彼に待っていたのは、反政府勢力のメンバーであるバディとJD、彼らが警護する長老会議の長・アタマン、そして椅子に縛られた彼自身の姿。絶体絶命の状況の中、政府軍の攻撃が開始される。


■映画「バイオハザード ダムネーション」神谷誠監督インタビュー

-----本日はよろしくお願いいたします。最初に、「バイオハザード ダムネーション」を製作されるまでの経緯についてお聞きしたいと思います。前作「バイオハザード ディジェネレーション」は、全国3館での2週間限定公開だったのにもかかわらず、観客動員数33,000人、興行収入4,300万円というヒット作品となりました。やはり、このヒットが続編制作への後押しとなったのでしょうか?


神谷監督:上映館数/期間ともに限定された状況での公開だったのですが、平日でも満員になるくらいお客さんに入っていただきました。さらに、その後発売となったDVD/Blu-Rayの売り上げも好調だったこともあって、2008年の年末にプロデューサー陣と鍋をつつきながら(笑)、「続編をやりませんか?」と声をかけていただいて、「ぜひやらせてください」と。前作の製作が終わってすぐに続編のお話をいただいた感じですね。その後、2009年の春から脚本の打ち合わせが始まりました。


-----かなり早い段階で続編の製作が決定していたんですね。それでは、ストーリーやキャラクターについてお聞きしたいと思います。今作の舞台として東欧を選ばれた理由を教えていただけますか?


神谷監督:前作はアメリカを舞台にしたお話だったのですが、主人公のレオンはさまざまな国で任務を遂行しているエージェントなので、プロデューサーから「今回の舞台はアメリカ以外の国にしましょう」という注文が入りました。舞台を東欧にしたのは、当時は東欧を舞台にしたゲームがあまりなかったのと、以前押井守監督の映画「アヴァロン」の製作に携わったときにポーランドに滞在して、東欧好きになったことがきっかけです。

「アヴァロン」の撮影はポーランドで行われまして、私も2ヶ月半ほど現地に滞在していましたが、雰囲気がとても面白いというか素敵なんです。雰囲気のある教会や建物、石畳の街路などがたくさん残っている半面、旧ソ連の影響を受けた町並みに不釣合いな建物が建っている。そしてその合間にイマドキの近代的な建物も建ってたりと、ものすごくおもしろい。今作は戦場を舞台にしたいと思っていたので、ミリタリーな空気感やゴシックホラーな雰囲気のあるたたずまいの建物が散在する東欧がイメージにピッタリかなと。

ただ、ゲーム版「バイオハザード」は全世界に向けて販売しているので、実在する国で紛争の話をするのは色々問題がありますので、“東スラブ共和国”という架空の国を舞台にすることにしました。


-----冒頭でCIAとレオンが地下道で密会するシーンがいかにも「バイオハザード」っぽい雰囲気が出ていて、ドキドキしました。この辺りは、ゲーム版「バイオハザード」の演出を意識されて製作されたのでしょうか?


神谷監督:海外ではミラ・ジョヴォヴィッチ主演の実写映画が作られているんですが、これはポール・アンダーソン監督の世界観がひとり歩きしている雰囲気があると思うんです。そういったものが一方であるなら、もっとゲーム版の世界観を引き継いだものがあってもいいんじゃないかと。とくに本作はゲームのプレイ画面やムービーと同じくフルCGなので、独自の設定やストーリーを採用して違和感を感じさせるよりは、ゲームファンも違和感なく楽しめる世界観を意識して製作しています。


-----なるほど。監督ご自身は、ゲームをプレイされるんでしょうか?


神谷監督:子どもの頃は、家庭用ゲーム機を一切持ってなかったんです。ゲームよりもモデルガンが好きだったので、誕生日などには「テレビゲームを買って」ではなく「モデルガンを買って」と言っていました(笑)。そして、中学生の頃に観たジョージ・ロメオ監督の「ゾンビ」という映画に衝撃を受けて、ホラー映画…とくにゾンビ映画が大好きになったんです。その後、「ゾンビ」の世界観を使ったゲームが登場すると話題になっていた初代「バイオハザード」を知り、普段ゲームをやらない私も、ついにプレイステーションを買ったんです。

当時、私は映画「ガメラ 大怪獣空中決戦」の助監督をやっていたんですが、撮影でヘトヘトになっているのに帰宅してから延々と「バイオハザード」をやり続けていました。「もう寝なきゃイカン」とプレイステーションの電源を切っても、布団の中で「あのドアの後ろに何かあるぞ!」とひらめくと、また起き出してプレイしたり…(笑)。そんなわけで「バイオハザード」は、かなりやり込みましたね。ほかには「メタルギア ソリッド」シリーズなども好きなのですが、どうも三角マーク(暴力表現への注意喚起マーク)が付いているソフトじゃないと購買意欲が湧かないみたいです(笑)。

 

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(C) 2008 カプコン/バイオハザードCG 製作委員会

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