グリスを交換した殻割り版「Core i5-3570K」が発売に! ショップ独自の改造CPU

2012年06月07日 11:450

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Ivy Bridge内部のグリスを、より熱伝導率の高いシートに交換した「Core i5-3570K 改」がPC DIY SHOP FreeT(フリート) 秋葉原本店で販売中だ。



近年発売されているCPUは、内部のCPUコアとヒートスプレッダの間にある熱伝導体として、熱伝導率の高いハンダが使われている。しかし、Ivy Bridgeにはハンダよりも熱伝導率の低いグリスが使用されており、オーバークロッカーをはじめとする一部のユーザーから「CPUの温度が下がらない」といった不満の声が上がっていた。

なかには、Ivy Bridgeのヒートスプレッダを剥がし、より熱伝導率の高いグリスやシートに交換する「殻割り」を行うユーザーもいたが、コアを傷つける危険性があったり、メーカー保証の対象外になったりと、実践するには敷居の高い改造方法だった。

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ヒートスプレッダの固定には耐熱テープを利用。ヒートスプレッダは熱伝導シート分だけ浮いている格好となっている。「動作については問題ない」(同店)とのこと。ちなみに、作業時間は殻割り3分、ヒートスプレッダの固定を含めて30分程度とのこと。

同店の改造CPU「Core i5-3570K 改」は、“安全”に殻割りされたIvy Bridgeを使いたいというユーザーの声に応える形で販売されているもので、CPUコアとヒートスプレッダ間にあるグリスの代わりに、ワイドワーク製の熱伝導シート「Vertical-Graphite Pro」に変更されている。

この改造により、アイドル時のCPU温度が6度低下したほか、OC時の限界クロックが伸びた(同店スタッフ)とのこと。また、同CPUは店頭にて動作確認済みで、1週間の店舗保証がついている。

なお、今回は3個のみの限定販売となるが、反響があれば他モデルの改造も検討するという。

これまでなかった販売方法なだけに、ユーザーだけでなく、ショップからも注目が集まりそうだ。

価格は同店で22,800円。


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【取材協力ショップ】:PC DIY SHOP FreeT(フリート) 秋葉原本店

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