「初音ミク グッドスマイル BMW」、悲願の初優勝! SUPER GT第3戦でポール・トゥ・ウィン

2011年06月24日 16:000

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「初音ミク グッドスマイル BMW」、悲願の初優勝! SUPER GT第3戦でポール・トゥ・ウィン国内最大級のツーリングカーレース「SUPER GT」の第3戦がマレーシア・セパンサーキットで実施され、GT300クラスで「初音ミク グッドスマイル BMW」が初優勝を果たした。




シリーズ唯一の海外ラウンドである第3戦。「初音ミク グッドスマイル BMW」は参戦4年目にして初の海外戦だが、初戦・第2戦と連続でポイントを獲得したため、28kgのハンディウェイトを積んでの戦いとなった。


というわけで、同チームからオフィシャルレポート/スタッフコメントが届いたので、ご紹介!


ちなみに、GT300クラスの痛車マシンは、「PACIFIC NAC イカ娘 フェラーリ」が3位で、「EVANGELION RT TEST-01 IM・JIHAN Shiden」が10位で、「マッハGOGOGO車検RD320R」が12位で完走を果たしている。

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6月18日(土) 公式練習/スーパーラップ予選


6月18日(土)予選日の天候は晴れ。コース上はドライ。10:00から1時間45分の公式練習走行で走行が開始された。まずは谷口選手がコースインし、マシンのセッティングを行う。その後2‘08.994と唯一2分8秒台のタイムをマーク。マシンの状態も全く問題なく、快調な走り出しとなる。今回の予選は富士大会と同じくスーパーラップ方式を採用。予選1回目での各クラス上位10台がスーパーラップ進出となる。

公式予選1回目は14:15にGT500クラスとの混走から開始。気温34℃・路面温度47℃の中、番場選手からコースイン。2‘11.502をマークし予選基準タイムをクリアする。続いて谷口選手がコースイン。アタックのフィーリングチェックを行い10分間のGT300クラス単独走行へ。アタック開始早々から2分9秒台を連続してマーク。最終的に2‘09.087のタイムで余力を残し、2位でスーパーラップ進出を決める。

16:30からスーパラップが開始される。この時間になっても気温33℃・路面温度44℃と暑さは続く。予選1回目10位のマシンからアタックを開始する。4号車『初音ミク グッドスマイルBMW』のアタックドライバーは谷口選手。9番目に登場した谷口選手は丁寧にウォームアップをし、2011初音ミクGTプロジェクト・テーマソング「WinningRoad」をBGMにアタックラップに入った。

各コーナー、ストレートとともに果敢にアタック。どのセクターでも完璧なまでの走りでタイムを刻んでいく。ピットでは固唾を飲んでアタックを見守る。そして最終コーナーを立ち上がり、GT300クラストップを誇るストレートスピードを生かしコントロールラインを通過。今までのマシンのタイムを抑え2‘08.499と8秒台でトップタイムを叩き出す。

残す1台がアタックを終え、10台全車がアタックを終了。『初音ミク グッドスマイルBMW』は唯一の8秒台でチーム初となる堂々の「ポールポジション」を獲得。チームは歓喜に沸いた。この流れのまま明日の決勝ではポール・トゥ・ウィンを目指す。

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6月19日(日) 決勝レース(46Laps)16:00スタート


6月19日(日)決勝日。午前のフリー走行では、決勝セットの確認を行う。目指すはトップでチェッカーを受けること。粛々と準備は進められた。

16:00スタートへ向け、スタート進行がグリッド上で行われる。気温34℃・路面温度43度とまだまだ高い。今回もスタートドライバーは谷口選手。全車グリッドへ到着後、ポールポジションのマシンはその姿を現しグリッドへ向かい、スタートの時を待つ。

いよいよローリングスタートが開始。各マシンの隊列も整い250km先のゴールを目指し、スタートが切られた。オープニングラップから既に後続を切り離していく。8ラップ目までラップタイムも2分11秒台をコンスタントにキープし、後続を引き離す。その後も11秒~12秒台のタイムで順調にラップを重ねる谷口選手。マシンもタイヤも問題は無い。20ラップを過ぎたあたりから、ルーティーンのピットインで各チームが動き出す。

そして、26ラップ目に予定通りのピットイン。2番手のマシンと約15秒のマージンを稼ぐ完璧な走りで番場選手にステアリングを託す。ドライバーチェンジに続き素早いピットワークが行われ、番場選手は路面にブラックマークを残しながらピットを後にする。

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アウトラップで画面上の順位は4番手。暫定トップのマシンはまだルーティーンのピットインを終えておらず、30ラップ目には再びトップに浮上。この時点で後続とのギャップは約8秒。トップチェッカーが見えてきた。がしかし、後続の11号車が追い上げてくる。

さらに番場選手はトップをキープし続けるものの、GT500同士のバトルに何度か絡みタイムロスを余儀なくされる。その影響により後続の11号車とのギャップが36ラップ目には4.192、37ラップ目には1.629まで縮む。それでもマシンの体制を整えながら果敢にトップチェッカーを目指す。

そして、残り2ラップからテール・トゥ・ノーズで11号車とのバトルが始まる。番場選手はストレートスピードの速い特性を生かし、コーナーで追いつかれ、ストレートで引き離すというバトルが続く。テール・トゥ・ノーズのバトルは最後の最後まで続き、ピット内には緊迫した空気が流れる。

そしていよいよラストラップ。番場選手は最終コーナーでガッチリと11号車を抑え込み、トップでチェッカーを受けた。その瞬間チームは歓喜と喜びの涙に包まれた。チームはポール・トゥ・ウィンという完璧な結果でSUPER GT初優勝を果たし、ポディウムの頂点に立った。

ランキングは34ポイントで2位に浮上。次戦は第4戦スポーツランド菅生(宮城県)で行われる。目指す最終目標はシリーズチャンピオン。『初音ミク グッドスマイルBMW』はチーム一丸となって今後も戦い続ける。

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・大橋逸夫監督
チーム監督大橋です。
まずは皆様に御礼を言わせていただきたいと思います。ドライバーの二人、メカニックさん、エンジニアさんたち、マネージャーさん、企業スポンサーの方々、個人スポンサーの皆さんありがとうございました。シーズンが始まって3戦目にしていつかくるであろう高い壁の”優勝”という結果を出せたことは本当に皆様のお陰です。
今回大幅に変えたチーム体制は、私たちにとって大きなチャレンジでした。それが優勝という形になって返ってくることで方向性と判断にひとつの自信を持つことができました。
今はこの結果を素直に喜びつつ、目標であるシリーズチャンピオンを目指すべくこれからも努力をするつもりです。本当にありがとうございました。

・片山右京スポーティングデレクター
今日は、本当に嬉しいです。このチームにジョイントしてから、順調にポイントを重ね、このセパンの3戦目にしてほぼ、パーフェクトな形で優勝することが出来ました。谷口選手の完璧な走りと番場選手の最後まで諦めない走りが印象的でした。また、チームのエンジニアやメカニックたちの仕事もパーフェクトでした。横浜ゴムさんからの優れたタイヤを供給してくれたことも、大きな要因だと思います。まだ、追う立場ですがトップを目指し今後も優勝目指して頑張りたいと思います。いつも応援して下さる皆さまにも感謝致します。

・谷口信輝選手
GT第3戦マレーシアで、優勝することができました。
今年、このチームは大きくモデルチェンジ?しました。ドライバーを変え、マシンを変え、メンテナンスガレージを変えと、ほぼ一新しました。
マシンのポテンシャルは手応えありましたが、開幕戦や2戦目などは、手さぐり状態でした。2戦目、岡山の時に、今後を戦う上での、足りない物、必要な物をミーティングしました。そして、マレーシア戦に、ニクラス(データエンジニア)にもスウェーデンから来てもらい、万全な態勢で臨んだ結果、優勝という最高の結果を得ることができました。
正直なところ、セパンで勝てるとは思っていませんでした。今回の勝利の大きな要因は、やはりタイヤだと思います。ヨコハマゴム様が、素晴らしいタイヤを用意してくれました。このチームにやってきて、毎戦、毎戦、過去3年間のベストリザルトを更新してきてて、ここで、悲願の優勝をチームにプレゼントできて、本当に良かったです。
ここからは、僕自身の、悲願のチャンピオンを取りに行きます。今回の優勝は、チーム、関係者、スポンサー、その他の方々のおかげです。とても感謝しています。がしかし、まだ通過点です。本当に喜ぶのは、チャンピオンを取ったときです。今後も全力で走ります。応援、支援の程、よろしくお願いします。

・番場琢選手
今回優勝出来たのは、今までの本当に沢山の方々のお陰です。
企業スポンサー様、個人スポンサー様、横浜タイヤ様そしてチーム、メカニック。皆様、本当にありがとうございます。
このチームと一緒にレースを戦うようになって3年目。今年は言い訳の出来ない態勢で臨み、ようやく一番高いところに立つことが出来ました。本当に嬉しいです。でも、今年の目標「シリーズチャンピオン」まではまだまだ長い道程。今回の優勝の感動をこれからも続けて、年末にさらなる感動を味わうべく、頑張っていきます。これからも応援宜しくお願いします。


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