自炊書店「自炊の森」プレオープンレポート! 店内のマンガ/同人誌を自分でデータ化

2010年12月29日 23:000

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akiba20101229__561s.jpg28日にお伝えしたとおり、自炊書店「自炊の森」がプレオープンとなった。場所は裏通り、ロックビル2F(BLESS秋葉原本店跡地)。




「自炊の森」は、店内にある書籍や同人誌をデータ化して持ち帰ることができるという"自炊(※)"書店。元の書籍を購入せずとも手軽に電子書籍を入手できるのが最大の特徴で、データ化はユーザー自らが店内の業務用スキャナを用いて行う。

※書籍を裁断→スキャナを使って取り込む=各ページをデータ化するという、電子書籍を作る作業のこと。


店内在庫書籍であれば、定価の40%(+消費税)の料金で1冊まるまるを電子化できる。例えば、400円定価の本の場合は、400円 ×0.4×1.05(消費税)=168円。在庫同人誌は、210円、260円、320円、370円、420円という5段階の料金設定。持ち込みの場合は、 350ページ以内=1冊160円、500ページ以内=1冊210円、以降250ページごとに50円加算となっている。

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料金について
利用の流れ
カウンター(手前)と自炊ブース(奥)

大まかな利用の流れは以下のとおり。

1.入店後、本を選ぶ。
2.選んだ本をカウンターに持っていき、料金を支払う。
3.支払いが完了したら、スキャンブースに行き、自分でスキャン作業を行う。
4.取り込んだデータは外部メディアまたはスマートフォンへ。
5.カウンターに本を返却する。

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コミックス在庫棚
同人誌在庫棚
在庫は裁断済み
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バラバラにならないように輪ゴムでとめられている
自炊ブース(全6スペース)
業務用高速スキャナ
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コミックス1冊であれば60~70秒程度でデータ化が完了表紙/カバーイラストも取り込める取り込んだデータを外部メディアやスマートフォンへ移すためのケーブル類


以上、違法ビジネスのように見えるが、同店によると、「あくまでも"私的複製"であるので、(データ化作業の)すべてを利用者自身で行う場合は合法」「知的財産権に詳しい弁護士にも相談し、法律的に問題はないと判断した」という(※詳しい説明は、同店公式サイト同店Twitterを参照)。また、「人によっていろいろな立場や見方があるので、仕組みを理解してもらえるように説明にも力を入れたい」とも。

在庫は、コミックス5,000冊、同人誌1,000数百冊を目安に増やしていく(定期的な新刊入れ替えも検討中)ようで、ライトノベルも積極的に取り扱うという。

なお、ネット上では、違法性の指摘をはじめ、多くの批判の声が集まっている。今後の動きに注目したい。


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