T-ZONE、11月29日で完全に営業終了(廃業)! 長い歴史に幕

2010年11月30日 16:000

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秋葉原にある自作PCショップの老舗「T-ZONE PC DIY SHOP」が11月29日で営業を完全に終了した。


T-ZONE PC DIY SHOPの閉店が決定、2011年以降は「ドスパラ PCパーツ館(仮称)」に



資産譲渡に関する詳しいことは現時点で公表されていないが、2010年12月31日をもって「T・ZONEストラテジィ」(T-ZONE運営元)の事業が廃止となることはすでに発表済み。T-ZONEの跡地は、サードウェーブが運営するPCショップ「ドスパラ」による「ドスパラ PCパーツ館(仮称)」となる予定で、2011年には営業が開始する見込み。なお、11月30日時点でT-ZONEの営業はウェブ/店頭ともに終了しており、29日が最後の営業日となった形だ。

同店の経営が本格的に危ぶまれるようになったのは2010年9月頃。T・ZONEストラテジィの親会社であるMAGねっとホールディングスが滞納していた追徴税金を東京国税局に差し押さえられ、連結子会社であるT・ZONEストラテジィも運営資金(およそ1億4千5百万円)を収納。このため資金繰りが悪化し、10月になるとT-ZONEの品揃えや在庫量が少なくなっていった。このあたりは、「現金決済」でしか仕入れができなかった影響が大きいと思われる。

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11月30日のT-ZONE PC DIY SHOP
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シャッター前に集まる買い物客たち西側出入り口では店内の荷物の搬出作業

ちなみに、平成22年度3月期の決算では営業利益は4,750万円の赤字で、同年度より赤字に転落している。

T-ZONEはアキバでも長い歴史を持つ老舗PCパーツショップの1つ。広大な売り場面積と豊富な品揃えを武器に、自作PC業界を黎明期から支えた存在であり、ストレージやサーバー系CPUの品揃えは目を見張るものがあった。また、以前は新宿や海外にも店舗を構えるなどチェーン展開もしていた。

アキバに長年店舗を構えていただけに、足を運んだ自作ユーザーは少なくないだろう。


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