hogさんの評価レビュー

テレビシリーズの延長？
が、鑑賞後の正直な感想である。
作品としてはすばらしい。起承転結揃っていて更にヒーローの人間としての面も書きながらその後のヒーロー達を描いてるのはすばらしい。
特に個人的に気に入っているのは、虎徹の能力が"回復しない"ことである。もしこれで安易に回復しました、などという展開を入れられたら非常に興ざめであったが、虎徹はあくまでヒーローとして力が半減しても、更にはヒーローとして首になったとしてもヒーローであることを諦めない。そういった展開は本当に好きだ。
しかし、敵側の全貌が現れた時、正直落胆した気持ちと、ああ、これがタイバニなんだなあって思った気持ち正直二つあった。
前者は折角の映画なのにこういう背景の敵！？これってまるでテレビシリーズの一つのエピソードでしかないんじゃないの！？　という気持ち。
後者は、ああでも、こういった特別な悪とか存在しないストーリーこそ逆にタイバニには似合ってるのかな、という思い。
正直、展開としてはもっとド派手な極悪な敵(それこそ、名前を頂いたであろうダークナイトライジングのベインのような)がヒーローと死闘を繰り広げるのかと思っていた。
こんな風に思ったのは私だけではないと思う。
だが、だ。
様々なものを捨てた上でヒーローになることを選んだバットマンと、様々なものを捨てられずそれでもヒーローであることを選んだ虎徹、両者とも格好いいと思うのは私だけだろうか。
後、ゴールドライタンさん、違ったゴールドスミスさんいいキャラしてたのに最後に移籍してしまうのは残念すぎますね。