たまねこ+さんの評価レビュー

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愛すべき中二病、その痛さがカッコイイ

観賞手段:テレビ、VoD
タイムトラベルを扱った作品。
作中に出てくるジョン・タイターは
実際にタイムトラベラーを自称してアメリカの掲示板に書き込んだ人物だ。
また舞台が秋葉原であり、見覚えのある景色、建物、団体などが多く登場する。
その様な形で、タイムトラベルというSF要素を扱いつつも
現実世界を意識させることでリアリティを演出している。
 
タイムマシンは実現不可。何故なら未来から来た人間がいないから――。
これが世間の一般常識だ。
作中ではジョン・タイターの唱えた世界線という概念(パラレルワールドに似た概念)
でこの問題を解決している。
 
ストーリーは過去にメールを送れる事を発見する所から始まる。
いま最も普及した情報ツールである携帯メールを
実在しないタイムマシンの一種に見立てた格好だ。
今この携帯メールを送ることで世界線が変わる……
そんな妄想遊びも自由だ(本当にやるかどうかは別にして)。
 
中二病の主人公、岡部倫太郎。
その言動が端から見ると痛い。
だが、大事な人を守るため時間を超えて東奔西走する姿は頼もしく、
最終的にはその痛キャラが格好良く見えてくるから不思議だ。
声優はアニメ版DEATH NOTEの夜神月でお馴染みの宮野真守さん。
ちょっとアウトローなキャラを演らせたら彼の演技は抜群だ。
 
最初は天才少女キャラだった牧瀬紅莉栖。
ラボメンに加わってからは徐々にキャラが崩壊していく。
ネットスラングに過敏に反応するところは岡部とは違った意味で痛い。
それを全力で否定する姿には骨抜きにされる人は多いだろう。
そして岡部の一番の理解者に……。
 
原作は同名タイトルのXboxアドベンチャーゲーム。
ゲームの方は未プレイだが、アニメだけでも十分面白い。
各話のストーリーが複雑に絡み合っているため、
情報閉鎖した上で初見で見ることをお勧めしたい。
たまねこ+
たまねこ+
ストーリー
4.0
作画
3.5
キャラクター
4.0
音楽
3.5
オリジナリティ
4.5
演出
4.0
声優
4.0
3.5
満足度 4.0
いいね(1) 2011-11-14 03:47:23

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