今期最高、史上最高のアニメの一つ
観賞手段:CS/BS/ケーブル、BD
<オレジナルあらすじ>
このアニメのテーマはずばり、『お金』だ。
人間は、金がないと生きていけない。何を買うにもお金がいる。自分の行うすべての行動に、お金が関わってくる。金がたくさんあって困ることはないのだ。
舞台は『近未来の日本』。しかし、今の日本と全く同じと言っていいほどの世界だ。
人々は不安を抱き、自殺や不可思議・不可解な事件が続いていた。
しかし、裏の世界では自分の未来を担保にして手に入れる『ミダスマネー』と呼ばれる闇の通貨が流通し、その保持者である『アントレプレナー』たちは『ディール』と呼ばれるミダスマネーの奪い合いをしていた。
主人公は、『普通に生きて、ローンで家を建てて、子供に囲まれた生活』を望む公務員志望の大学生、余賀公麿。
根っからのまじめな人間で、安定した生活を重視し、お金に執着がない。
そんな彼に真坂木というミダス銀行の銀行員が突然訪れる。
そして、彼はアントレプレナーになり、ディールをすることを強制されてしまう。
アントレとの出会い、人との出会いによって、公麿は一つの信念を持ち、精一杯「生き残ろう」とする。
†
<作画、キャラクター>
昨今のいわゆる「萌えさせる」キャラクターというのはない。
私としてはそれが非常に好印象であった。
いちいち「狙ったキャラ」を出そうとする制作者もある一方で、こういうキャラデザインをしたスタッフには尊敬の念さえ覚える。
アニメのクオリティだけでも十分勝負できる作画であったし、隅々まできれいに書かれていたと思う。
†
<演出>
サブタイトルを観て欲しい。
すべてが頭文字「C」から始まっている。
このアニメでは、「すべての描写が」意味を持っている。
端から端までよく見て欲しい。制作者の意欲が熱く伝わってくるのだ。
しかし、あまり詳しいことを言うとあれなので、この程度で伏せておく。
†
<声優>
声優のうまさに関してはあまり詳しくはないが、真坂木のCVである櫻井さんの演技はすばらしかったと思う。
最終回での真坂木はとても滑稽でおもしろかった。
<音楽、歌>
サントラもクオリティが高く、びっくりしている。
冒頭から雰囲気がもりあがる。
このアニメはOPもEDもすばらしい曲であった。
特に、EDの「RPG」/School Food Punishment は最高だった。曲としてもすばらしいものであるし、アニメの雰囲気と最高にマッチしている。
†
このアニメをとくにぜひ観てもらい人たちは、逆に、
○アニメが大好きな人
○中学生~高校生
など、経済学に全く興味のない人たちだ。
このアニメを観たなら、経済に興味がわくこと間違いなしだ。
もちろん経済学をかじっている人なら、より楽しめるだろう。
安定した生活が一番、普通の生活が一番、と多くの人は言う。
しかし、それでいいのか。
今の日本、いや、世界において、普通に生きられる人などごく少数だ。
それであれば、逆に普通でなくても精一杯行きようとしなければならないのではないか。
そんな思いを受けた作品だった。
できれば2期をぜひ見たいのだ。
ぜひ皆さんもBD/DVDを購入して欲しい。
- ストーリー
- 5.0
- 作画
- 5.0
- キャラクター
- 5.0
- 音楽
- 5.0
- オリジナリティ
- 5.0
- 演出
- 5.0
- 声優
- 5.0
- 歌
- 5.0
満足度
5.0
いいね(0)
2011-11-04 23:35:42
[2011-11-05 08:15:37]