バーチャルワールドと地方性をうまく融合させた名作
観賞手段:テレビ
地上波で二回見ました。二回見ると、いろいろ見えてくるものもありますね。
ストーリーは比較的単純で、バーチャルワールドを使った一種の戦争なんだけど、それだけでは深みが出ない。この作品のよさは何と言っても、そのバーチャルワールドに対比するリアルワールドとして長野の真田と思われる地方を舞台に設定したところにある。真田家の末裔とおぼしき一家のリアルな現在と、バーチャルワールドの戦争が微妙なところでシンクロしていく。バーチャルなんだけど、最終的にはリアルに落ちるというところがミソで、ここが東のエデンとか、アクセルワールドと一線を画しているところ。
そして、もちろん作画がいい。舞台を夏の長野に設定したことも見事だが、作画がそれをいっそうもり立てている。細田さんの作品は「時かけ」もそうだが、こういう夏休みの地方みたいなシチュエーションは非常にいい。結局爽やかなヒューマンドラマになるんだよなー。そこが、いいんですね。やっぱり。だから名作なんだと思う。
- ストーリー
- 4.0
- 作画
- 5.0
- キャラクター
- 4.5
- 音楽
- 3.5
- オリジナリティ
- 4.0
- 演出
- 4.5
- 声優
- 4.0
- 歌
- 3.5
満足度
4.0
いいね(2)
2012-07-20 22:46:19