普通の人なら1時間経たずに飽きる。
楽園追放はそんなCGアニメーションです。
最近CG技術の進歩で急増してきたセルアニメ風の3DCGアニメ作品ですが、本作のCGはお世辞にも凄いとは思えません。
トゥーンレンダリングで2Dのセルアニメっぽい感じは出せていますが、肝心のアニメーションがぎこちなさすぎる。
これを見るといかに海外のCGアニメーションや3DゲームのCGがとてつもないことをやっているというのが改めてわかりますね。
戦闘アクションの部分は良かったですが、近年のロボットアニメではよく見られるものです。
背景は全てCGではなく大半は手描きだと思うのですが、CGのキャラクターがそこに溶け込めていません。それが強烈な違和感を感じさせます。
この作品のテーマはどうしてもGHOST IN THE SHELLやマトリックスなどを思い出してしまいますが、楽園追放はそこまで深くテーマを掘り下げておらず、答えを出してどこかに着地するようなこともありません。曖昧です。
もちろんこれらの作品ほどワクワクさせられるような設定や演出もない。
また、展開はスムーズでもなければ驚きもなく、物語自体にこれといった魅力や新鮮さを感じませんでした。ありきたりに思えてしまう。
楽園追放は色んなものを詰め込んだ作品ですが、中途半端です。ロボットのアクションシーン以外は子供だまし。