YOU44さんの評価レビュー

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魅力は情報からは見えない

観賞手段:ビデオ/DVD
「魅力は情報からは見えない」
究極の恋愛攻略スキルは
知識でもテクでもない。
相手の心の襞に寄り添うこと。
リスペクト出来るアニメだ

恋愛シュミレーションは
『アマガミ』でちょっと懲りた。
出会いと経過が安易に思えたのだ。
「妄想危険」と思った。
理由は分かる。
ゲーム色を消しているから
かえって嘘っぽい。
それに比べこの作品は
最初からゲームであると言っている。
実はこの差は大きい。
「リアルなんてクソゲーだ」
「そうさ現実の不合理かつ不条理なものに
かかずらう必要はない」
と主人公・桂木桂馬は言う。
ゲームから現実を投影する妙。
女性キャラも豊富で
タイプ別に攻略ポイントが違う。
知恵があり、勉強になり、面白い

クライマックスの前にピークが来る
(コンサート前に駆け魂捕捉とか)。
余韻を楽しむ時間を作るって大人だ

第4話「今そこにある聖戦」、
バグ・ループの話は秀逸だ。
「いつもリアルはクソゲーだって無視するのに
どうして実際のダメなゲームに
ここまでこだわるんですか?」
「ヒロインはゲームの中で
いつも助けを求めているんだ。見捨てられるか」。
オタクの鏡(?)だ。そしてこう言う
「悪いヒロインなんていない。
悪いゲームがあるだけだ」
今だかつてない感動がそこにある

中川かのんは
『パプリカ』ばりのヤンドル。
コンサート後一人「シトロン」の曲を歌う。
感動の名シーンだ

令嬢・青山美生の声は悠木碧、
中川かのんは東山奈央。
デビュー作らしい。
「シトロン」のゆりは内田真礼。
コミ障・汐宮 栞は
ほとんど会話がない(モノローグばかり)。
あんなに静かなアニメも珍しい。貴重に思う。
「ありがろん」が可愛い。
「ばか」と「あほ」は頑張った。
声は花澤香菜。『シュタゲ』まゆしぃ、
『河合荘』律、『イエスタディ』榀子(しなこ)、
『グレイプニル』江麗奈
と相変わらず控えめな役が印象的だ

以下語録-

ゲームでの親密度は出会いの数に比例する。
今はとにかく花が咲くまで
水をやり続けるのだ

ゲームではな
嫌いも好きも変換可能なんだよ
けんかしたり、嫌われるようなイベントも
それを超えていくことによって
かならずプラスになる

「ツンキャラは 純粋(ピュアネス)守る 鎧だね」

「攻撃的なタイプは
意外と打たれ弱いもんだ
だから相手のペースにさせないように
最初の出会いでいきなり告白
こっちからの開幕パンチってわけ」

「美味(おいし)しすぎる イベントを
拾って食べたら 毒フラグ」

見極めろ、ここは乗ってはいけない流れだ

これはスルーが吉

彼女はアイドルじゃないぞ。
かのんは自ら輝くスターになった

ゲームとリアルを一緒にするんじゃない。
ゲームはゲーム、リアルはリアルさ。
何でもゲームと結びつける人の方が
区別できてないんだ

リアルはどうしようもなく
不親切な設計だからな。
モノローグ(心の声)が見えなきゃ
見えるようにしないと近づきようがない

相変わらず高感度が下がることを
恐れないところがすごいですね
YOU44
YOU44
ストーリー
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作画
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キャラクター
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音楽
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オリジナリティ
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演出
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声優
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満足度 5.0
いいね(0) 2020-10-31 07:40:14

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