田村ゆかりの真骨頂(釘宮派との攻防)
観賞手段:ビデオ/DVD
あの頃、俺は、釘宮派に対して、般若心経を信奉していた。般若とは、田村ゆかりの裏での愛称である。あるいは、枕という呼び名もあったかもしれないが、それは、堀江由衣だったかもしれない。まあ、そういう時代もあったが、この二人には、相応の魅力があったことも否めない。田村ゆかりはすべてが田村ゆかりであり田村ゆかりでしかないのだが、演技の幅の広さで言えば、アルフォンスエルリック(歩く鎧)を演じた釘宮には勝てないのかもしれないが、あの頃の俺には、田村ゆかりが世界を掌握しているようにさえ見えかかっていた。
だから、腰を振りながら、童話迷宮を熱唱していたのである。
「がんばるときっ、つらいとき、ゆめがつ、む、ぐ、おはなしがすきっ」
という黒歴史は置いておいて、刀語のクオリティと言ったらない。一話、45分くらいの構成なのだが、これがきれいに物語がまとまっている。旅が終盤に近付くにつれ、シチカは刀でありながら人にもなり、トガメは復讐鬼から乙女になっていくのだった。そして、トガメを失ったシチカが剣となり、敵を貫いていく様が圧倒である。もはや強すぎる。こりゃ、炎刀=銃でも勝てないわけだ。否定姫は可愛いけども、トガメには死なんで欲しかった。涙が枯れるくらい泣いた後に、まあ、まにわに、よりはましかなとだけ思ったのは秘密である。トガメ、姉、否定姫。たまんないっすね。
しかし、まじな話をすると、歴史をつくった一族たちの話に踏み入り、その核心に触れる物語に触れたいものである。
- ストーリー
- 5.0
- 作画
- 4.5
- キャラクター
- 5.0
- 音楽
- 5.0
- オリジナリティ
- 5.0
- 演出
- 4.5
- 声優
- 5.0
- 歌
- 5.0
満足度
5.0
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2019-03-31 03:39:04