ポテンシャルはもっと高そうだったが
観賞手段:テレビ、CS/BS/ケーブル、VoD
ゲームが発売&麻枝准脚本の新作アニメ放映というこのタイミングでAngel Beats!を再度視聴してみました。
作品の世界の設定だとか秘密だとかそういった部分に関しては視聴者側が各々異なる解釈ができる作品ですが、キャラクターの動機や行動原理、立脚点が視聴者にほとんど伝わらない、むしろ誤解させるような印象でした。
特にキャラクターの心情の変化という部分が省略されすぎている気がします。
主人公・音無結弦の心情の変化をちゃんと追っていって、はいそうですかとすんなり納得できる人は少ないのでは。
天使やゆりの判断や行動にも説得力がないです。
ゆりが、天使が人間で本当は害がないことを知っていて、戦線メンバーに消えないでほしいからあえて仮想敵にしていたというならまだ良かったのかもしれません。いや、本当はそうだとしたらそれを視聴者に伝えるべきだった。
この作品を振り返った時に、「このシーンは迫力があった」とか「このシーンは面白かった」というのはあるのですが、プロットには魅力をあまり感じませんでした。
道理と一貫性の欠如が終盤にいくにつれて見えてきます。
おそらく本来は2クールだったのではないでしょうか?さすがにこれだけのことを一度にやろうとしたら制作スタッフの誰かに止められるでしょう。
ライブシーンはこれ単体で見る価値があります。正直、このライブシーンとGirls Dead Monsterの曲と、オープニング曲がなかったら本当に酷いことになっていたかもしれない。
ライブが陽動作戦で、その裏で戦闘をしている、ライブの歌がそのままBGMになっている、これが意外にも斬新で見応えがかなりあったなと思います。
しかし、最終話、これだけ評価するなら最低点を与える必要があります。
他のキャラクターを成仏させることに尽力したのに、最後に天使をあの世界に引きとめようとする主人公・・・。幻滅です。
Angel Beats!のゲームは全6部作という長編になるようですが、その中でアニメで語られなかった多くが語られてくれることに期待してこの点数です。
何なんだろうこのアニメ・・・。本当に不思議です。
- ストーリー
- 2.5
- 作画
- 5.0
- キャラクター
- 3.0
- 音楽
- 5.0
- オリジナリティ
- 4.5
- 演出
- 3.5
- 声優
- 4.5
- 歌
- 5.0
満足度
3.5
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2015-07-16 02:35:56