ジョー・ギリアンさんの評価レビュー

高橋良輔と聞いてピンと来る方は、かなりロボットアニメが好きな方が多いと思うが、「太陽の牙ダグラム」「装甲騎兵ボトムズ」「蒼き流星SPTレイズナー」で監督の事を知っている方が大半ではないだろうか。そんな中で高橋監督が製作したリアルロボットアニメの作品としては比較的新しい「ガサラキ」だが、ストーリーについては正直大して面白くない。正直平安編を含む伝記的な要素をなくし、普通に現代戦を描いたロボットアニメとして出して欲しかった。（※後にFLAGという作品が出ますが）

しかし、個人的にガサラキで登場するTA（タクティカルアーマー）と呼ばれるロボットが今まで見て来たどのロボットアニメのロボットより、「兵器」らしさが感じられた。特にTAに搭載されている「アルムブラスト」と呼ばれる気化爆薬の使い方が非常に印象的で、アルムブラストは爆発の力を利用し、穴を掘ったり、TAに備わるリフティングウインチと併用することで壁を登ったりとさまざまな用途で使用されます。この機能で主人公ユウシロウは度々命を救われることになります。

ガサラキは、TV放映後一時期映画化も予定されていたが、いつの間にか中止になっていた…。最初にも書いたが本作はあまりストーリー的には面白くなかったのだが、最終話以降の後日談を収録したドラマCDが発売されており、これが思った以上に面白い。というか声優さんの演技が非常にうまく活かされているので、興味を持たれた方は全話見たあとに是非聞いてみて欲しいです。

なお、評価項目でキャラクターの点が高いのは、ムラチューこと村井中尉（丹下桜）が良かったこともありかなり甘めになってますｗ 関わったスタッフや声優陣、音楽（配島邦明）、主題歌（種ともこ）すべて豪華な方々が関わっている作品だっただけにもう少しストーリーが良ければもっとヒットした作品だったのではないでしょうか。