日本には、はっきりとした四季があるからこそ
季節感がマッチすることで、より楽しめる事象が多い様に
感じてきました。
アニメもまたその一つ。
特に日常が軸となる作品は、気温や湿度、季節の匂いが
現実のそれとシンクロすると
更に深い没入感が得られませんか?
同じ時間軸を過ごしている様な視点の近さ、みたいな。
僕はそんなアニメの楽しみ方をしてきました。
なので、あてどなくザッピングする際、
今現在との季節感のリンクが
ポイントになることが多く、
その季節の行事的に見返しているアニメもあります。
そんな中で、夏の行事としてのアニメ観覧リストが
「五等分の花嫁∽」の登場により大きく更新されました。
フィクションであることはちゃんとわかっているのに、
なんでか他人事とは思えない、
感触をともなうくらいに、
まるで自身の記憶であるかの様に鮮明に
脳裏に刻みこまれてくる、
これぞアニメならではのファンタジーを
映画での大団円の完結まで、
シリーズを通して届けてくれました。
本作は特に季節が限定されているからこそ、
季節感を現実世界とリンクさせることで
ファンタジーの壁をも飛び越えてしまえそうな
目の前の事実なまでに
リアルな体験として楽しむことが出来るのです。
五等分シリーズと言えば、テーマ曲達も
多くのファンに愛されてきています。
去年、リアルな季節感の元、リアルタイムで
視聴出来た感動の強さもあって、
僕は本作のEDテーマ「たからもの」が
イチオシです。
声優の皆様のずば抜けた演技力での
歌唱もさることながら、
季語を用いずに、
どれだけ時間が流れても
色褪せない大切な思い出の輝きという
テーマから夏を連想させてしまう
言葉選び、言葉組みの巧みさ。
是非歌詞を追いながら聴いてみてください。