芸人アニソンDJ BANBANBAN鮫島さんの評価レビュー

お母さん。ちょっとこれ見た？
もしよかったら見て欲しいんだけど。
めちゃくちゃいいよ。

スキップとローファーて言うアニメ。

超いいよ。

主人公は都会に憧れる石川県の女の子。みつみちゃん。決して特別な美人というわけではない。

みつみが東京の高校を受験して 単身上京するところから始まるんだ。

みつみは都会に憧れながらも、
自分のペースを崩さないんだよ。

そこに自分は感心しちゃったよ。

普通、ちょっと背伸びもするだろうし虚勢も張るだろうし、無理してあわせようとするだろうし。

でも みつみはずっと田舎モンのみつみのままなんだよね。

東京で出会った周りの友達に恵まれてるのかな、てのもあるんだけど

もちろん恵まれてもいるんだけどさ。

決してみんな性格のいい人ばかりじゃなくてさ。

自分の全てを打ち明けないイケメンだったり
コンプレックス抱えたままの地味なコだったり
可愛く取り繕ってるけども目の前に完璧な美女がいたらずーっと「勝手に」負い目を感じてる女の子だったり。

みんな「人間臭い」んだよ。

ここまで紹介したらなんにも良くないとも思われるけどさ、

その人間臭さがいいんだよね。

うちもそうだったじゃん。

兄弟みんな一長一短で
親戚もみんな変な人ばっかりだったし。
ここじゃあんまり書けないけども。

でもそういうもんじゃんね。

いい人ばかりの集まりのほうが不気味なんじゃないかなーて思うよ。

変な人がさ、
変な人を受け入れてさ、
それは変だとちゃんと言えてさ、
でも笑って過ごせてたらいいんじゃないかね。

いいなと思ったエピソードは5話ね。

体育館で三年生から理不尽な扱いを受けた 主人公みつみと友達の江頭さん。

みつみは三年生に勇気を振り絞って態度を改めるように言うんだよ。

江頭さんは黙ってやりすごそうとするんだよ。

揉め事が起こりそうなところを別の三年生男子が一言声をかけてその場は収まるんだ。

理不尽を仕掛けてきた男の子たちが「白井」と「島本」て呼ばれてるのを聞いた江頭さんはその2人の名前を心に刻むのね。

みつみは 「あの福田さんて先輩はかっこよかったね！」て江頭さんに言うんだ。

江頭さんはあの先輩知ってる人だったのかを尋ねる。

みつみは「シューズの踵に福田てネームが書いてたよ」と言う。

江頭さんはここでまた落ち込むんだよ。

自分はこの間に 嫌な人の名前を2人覚えた。
みつみはこの間に いい人の名前を1人覚えた。
この差が、私とみつみとの違いなんだ。と。


これだよ！！
これ！！！


誰もなにも江頭さんにそんなことを言ってないのに、江頭さんは勝手に考えて、勝手に落ち込んでしまうんだよ。

この人間臭さ！

江頭さんがそんなことを考えてるなんて知ってるのは視聴者だけなんだよね。

作品の中に出てくる人は誰も江頭さんの本心を知らない。

そしてまた 江頭さんはみつみたちの輪の中に戻っていくんだ。

他のみんなも少しずつダメで、それでも関わり合うことを願ってるんだよ。

「眩しくて
眩しくて
僕は目を逸らしてしまう」

オープニング曲 メロウではこんな歌詞が出てくるけども、

江頭さんはみつみから目を逸らしてしまってんのかね。


僕ら視聴者は この仲間たちをどう見たらいいだろうね。

お母さんはうちら兄弟や、兄弟の交友関係をどう見てたかね？

あまり口を挟まずいてくれてたような気もするね。

自分も 作品が続くかぎり このみんなを見てようと思うよ。

みんなにダメなところがいっぱいあって、
それがとてもダメじゃなくて、とてもいい作品だからよかったら見てね。