YOU44さんの評価レビュー

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繊細な「心理描写」と「関係性」

観賞手段:テレビ
超微炭酸系スクールライフ(CMより)。
番組が始まってすぐ
「好きなアニメだ」と思った

ピュアで初々しい。
絵がきれい。顔も美しい。
「ちょっとごめん。意味分かんない」とか
言葉もセンスいい。
クールだけど純粋な男子高校生、
学校と私生活、見た目と性格。
それらのギャップがおしゃれだ。
シルエットが動いていく描写、こういうの初めてだ。
初めてといえば、RPG風エンディングは
「あつ森」のような

ミヤは漫画『シマシマ』のガイ君ばりの美男子。
線の細いイケメンって好き。
ボッチの成長物語でもある。
「大丈夫。10年前の自分に言ってあげたい」
というセリフは感動的だ。
ミヤは「輪の中でちゃんとできているんだろうか」
と自問する。
ボッチだからって卑屈や自虐になる必要はない。
アウトサイダーにはインサイダーにはない
役割と価値がある。
構造的に例外は必ず生まれる。
社会や集団はリスク管理上種族維持のため
生き延びる個体を期待する。
本能的にアウトになる、なりたがる。
大事なことはアウトもインも全体として
認めあうこと。
「働かないアリにも意味がある」
内田樹はこのことを
「逆説的だが、公共性を支えているのは
『孤立していることの自覚』である」
と語っている

登場人物がガラケーなのがいい。
ミヤの母親・百合子の声は茅野愛衣。
生徒会役員、ツインテールで
超可愛い綾崎レミの声はM・A・O。
第8話仙石への一人語りが素晴らしい。
どちらも大好きな声優さんで嬉しい。
(ミヤを)「貰っていい?」とホリに
聞いた時のレミの目の動きが繊細だ。
ケーキを食べた透が
由紀の指先を見て言葉を選んだりとか
ホリの反った指の話とか
細かいもところにストーリーがある。
作品に対する愛情を感じる

「誰も、誰かを好きなんだ」
いい距離感だ。ふっと笑みがもれる
YOU44
YOU44
ストーリー
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作画
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キャラクター
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音楽
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オリジナリティ
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演出
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声優
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満足度 4.5
いいね(0) 2021-03-03 04:44:01

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