YOU44さんの評価レビュー

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アルジャーノンに花束を

観賞手段:テレビ
先日和氣あず未の「アニゲーイレブン」に
石川由依が出ていた。
ヴァイオレット・エヴァーガーデン、
『進撃』のミカサの名優だ。
あず未にとっては頭の上がらない恩人らしい。
ウクレレを持たされて「弾けと?」。
トボけた顔が可愛い。
今作では陽太の幼馴染・伊座並杏子の役。
話を聞いて観てみたくなった。
声優さんは他に
今や炭治郎で時の人・花江夏樹が主人公の陽太。
声の上ずりとか、うまい。
ヒロイン・佐藤ひなの声は佐倉綾音。
佐倉はことあるごとに名前を見かける。
やっぱり『俺ガイル』の一色いろはが印象深い。
ちなみに今作のオープニングとエンディング曲は
どこか懐かしい。透明な歌声はやなぎなぎ。
『俺ガイル』と同じなのだ。
更に言うと伊座並杏子と雪ノ下雪乃は
イメージが似ていて、繋がりがまた嬉しい

第一話でひなが世界の終わりを告げる。
穏やかでない展開。
(それは自主映画のラストに繋がる)
中央本線に乗ってがやってきたとか
ひなのボケ、俗っぽい笑いがいい。
「佐藤」「鈴木」姓もお茶目。
野球、麻雀、たませんと、クールな杏子の
意外なオヤジ趣味は作者の反映だろうか。
堕天使ラーメンの作り方、バイクからトラックに
飛び乗るとか、ツッコミ所もある

舞台は山梨市。盆地の風景が美しい。
白いカレーと韓国料理店「魂」、スイス料理店
って実店だろうか。
第5話杏子の母親に感極まる。
珈琲を飲む枯淡な父親。
この親子がいい

「結局はつじつまがあっていく。
そのようにこの世界はできているんだ」
ひなの父親の言葉。
人にはそれぞれの事情があるのだ。
終盤、病棟でのひなの姿に愕然とする。
それまでのひなを知ってるから尚更だ。
可愛いだけの脳天気な話じゃなかった。
終始意識にあったのは
誰が「神様になった」のか、「神」とは何か。
それは想定していたような
ファンタジーでも超現実的な話でもなかった。
「これから待つ未来は、想像もつかない、
どんな救いもない、奇跡も起こらない、
残酷な世界かも知れない。
それでも僕は精一杯ひなと生きていく」
『天気の子』的な諦観が
いまの時代の空気を表している。
人生論の領域に至るアニメは良作だ
YOU44
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ストーリー
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作画
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キャラクター
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音楽
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オリジナリティ
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演出
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声優
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満足度 4.0
いいね(0) 2020-12-30 03:45:09

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コメント 1件
K2K
K2K
[2020-12-20 15:44:04]
これは作品全体の評価でも、評価自体でもなく、紹介文では?