sptamaさんの評価レビュー

東北ずん子初のアニメ化作品「ずんだホライずん」
東北ずん子は小説、漫画と来て遂にアニメ化まで達成しました。嬉しい限りです。
関西勢なので4/15に深夜まで起きて視聴しました。
今回、レビューにあたり良かった点と悪かった点について書かせて頂きます。

良かった点
・作画
　良かったです。キャラクターも背景も妥協を感じられません。
・かわいい
　可愛く仕上がったのは良いことです。
・原作準拠
　最高の評価点は誰が見ても頭おかしいと感じさせるまでのずんだカオスを表現し、それが原作通りである点です。東北ずん子ファン100人に聞いても誰もがこれは東北ずん子のアニメだと胸を張って答えるでしょう。

悪かった点
・食べ物に対する表現
　次なる展開に対して課題として上げられるのがこの食べ物に対する表現についてです。アニメではずんだ餅を床に投げ捨て踏みつけるシーンがありました。この表現はゾッとして一気に現実に引き戻された感覚がありました。勿論これは敵サイドの行動ですが、和のテイストを重視するアニメでこの表現は善道に反しています。ここが気になってくると、その後発射される味噌やずんだ等、両サイド食べ物を床にぶちまけているのが気になって楽しく視聴することが出来なくなります。これは作画が良かったせいで逆に刻名に現実とリンクさせて映像を鑑賞していた側が不安を感じた点です。例えばコメディーの中でちゃぶ台をひっくり返す表現があったとして、それが気にならないのは「非現実」であると認識しているからであり、現実でキレてちゃぶ台をひっくり返す騒ぎがあれば最悪警察沙汰です。今回のシーンもコミカルに描いていれば気にならなかったのかも知れません。その点は演出のミスであると言えます。参考までに、東北ずん子4コマはその点に十分配慮しているため同じ可視化作品でありながら見ていて不安を感じさせません。次に映像展開をする際、またはもっとグローバルに多くの人に見てもらう際、この点には十分な配慮が必要です。
・シリアス過ぎ
　ずんだ日常アニメと思いきやずんだバトルアニメでした。シリアスと思いきや歌い始めて非常に面白かったです。ただ、作画が良すぎるせいで憎しみ合う者のガチバトル感は増していました。背景がリアルで怖すぎるのですがもう少しコミカルで良かったと思います。

東北ずん子アニメとしては間違いなく満点ですが個人的総評4.5です。演出や表現の仕方が完璧であれば満点です。誰もが不安なく楽しいアニメとして見られるよう、メリハリのあるアニメ表現が必要です。
気になる部分を自分にこれはアニメだと言い聞かせ録画を何度か見ましたが、そうすると実に面白い作品です。ずん子ちゃんが可愛く動いてるだけで感動します。多くの人とこの感動を分かち合いたいです。