辛口ですさんの評価レビュー

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地元ゆえ、辛口に書かせていただきます

観賞手段:テレビ
ネタバレ
絵について:番宣を見て地名を聞かなくても川越のアニメと解ったクオリティの高さです。寺院も古書店も、投函している郵便局なんかも「あ!あそこだ!」と言えるレベルで再現されています。また映像は非常に美しく、日常のシーンは自然に描かれており、特に運動のシーンなどはとてもきれいです。主人公の年齢のキャラは可愛いのですが、父親世代の人のデザインがイマイチです。もともと地球を救う話でもありませんから(笑)動画としては、良いと思います。
ストーリーについて:女の子はムリがないレベルだと思います。ただ主人公の小太郎には魅力がありません。試験をそっちのけで小説を書く、運動が出来るわけでもなく、さほどの美男子でもない。まあ、人を好きになるというのは、そういう物は関係ないのかもしれませんが、見ていてダメっぽい彼を好きになるのは不自然です。川越祭りは素晴らしいものなので、その方面での姿を女の子がもっと見るとかじゃないと、なんとなくつきあい始めただけという気がして醒めます(笑)EDで、大学浪人している事が解ってしまうのも興ざめ。勉強をするシーンが殆ど無いのがリアルとは言えません。
会話について:なんとなく間が悪い感じがします。モブの音が、もっと後ろにあった方が良い気がします。ちょっと前のゲームですが「ラブプラス」に登場してきた女の子たちの方がリアルだった気がしますね。恥ずかしがり、会話をするシーンも表情に乏しく、殆どをラインで済ませてしまうのも、現代ではありがちなのかもしれませんが、文学少年との交流という意味では、もうちょっと考えても良かったのではないでしょうか。(同世代の子供でもラインは禁止されている子供もいるのですよ)折角、題材としては面白いのに、もう少し主人公たちに生き生きとしゃべらせて欲しいです。元気がなさ過ぎます。おまけアニメでやる内容は、本来は本編に入れても良いような物ではないでしょうか。
モノローグについて:「太宰は言った」と良く出てきますが、勉強をしてない男の子が言うと、単なる文学かぶれのアホの独白です。タイトルで色々な人の作品名を使っているのなら、太宰以外も取り入れるべきではないでしょうか?
オリジナリティ:これは高く評価します。対決物でもなく、地球を救うわけでもありません。美しい町並みの中での少年少女の一コマ。ありそうで無かった作品です。
音楽:これは文句はないですね。CDも買いました。
総評:見直すかと言われると微妙なレベルです。それは主人公の魅力の描き方(特に男性)が不十分であると言う事、会話が全体的に淋しいという点が大きく原点されると思います。音楽と映像は良いのに……もうちょっと良い作品に仕上げることが出来たのに、あまりリアルさを感じませんでした(子供が同じ年なんですけど「あり得ないね」と言ってます)大人の作った子供世界のノスタルジックファンタジーだと思います。
辛口です
辛口です
ストーリー
2.0
作画
4.0
キャラクター
3.0
音楽
5.0
オリジナリティ
5.0
演出
3.0
声優
4.0
5.0
満足度 2.5
いいね(0) 2017-05-26 18:51:17

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