原作を未読なので、詳しいことは書けませんが感想をば。
この作品、アニメ化するには早かったのではないかとか、
話の流れももっとうまいもっていきかたがあったのではとか、
毎回視聴していて思っていました。
観始めたきっかけは電車内の広告で、蔵六じいちゃんと
アリスという女の子(紗名ちゃん)が様々な紆余曲折の果てに
だんだん心を通わせていくハートフルストーリーなのかな、と
考えて興味を持ったのでした。
ですが、実際はというと、確かにハートフルなところは
ありましたけど、どうも盛りあがりに欠ける。
キャラを生かしきれていない。話の流れの配分もよくない。
そして蔵六じいちゃんというせっかくのスパイスが効いていない。
『アリスの夢』についても中途半端でよく判らない。
ただの魔法少女もののように見える。実際、観始めた際の感想は、
まどマギと極黒のブリュンヒルデとなにかを足して割ったようだ、
というものだった。作品独自の個性が描写できていないような
気がしたのです。
原作はもっと面白いのでは?
アニメ化するにあたって何かを失敗しているのではないかなぁ。
例えば事件や、ものごとの緩急のつけかた、演出方法など。
可愛いだけの作品を観たいわけではなかったのです。
紗名ちゃんと蔵六じいちゃんが、ストーリイ前半のように
深刻な状態に陥るという緊張感や、紗名ちゃんの生い立ちをめぐる
もっと明確な事実、驚き、あるいは日常生活を送るなかでの
しあわせとかドタバタとか。
そんな日々のなかで、徐々に絆を深めていくというような
作品であってほしかったのですが、いまいちどれも描ききれておらず、
非常にモシャモシャしてました。ずっとモシャモシャしてました。
作品の核心に触れていないからだと思うのですけど、
原作を知っているガチファンの目から見るとどんな感じでしょうか。
話を聞いてみたいところです。
原作を知らないのにコレジャナイ感を常に感じていました。
期待値が高めだっただけに、不発感がとても残念でした。