BLAME!でありながらシドニアに近い作品
観賞手段:動画サイト
キャラは可愛くしすぎの感があるけれど、映像はすごく良かった。技術的な意味だけでなく映像の質が高い事に全く異論はない。こだわり抜いた画面はディテールまで物凄い。けれど監督や作者がインタビューで再三言っていた「わかりやすさ」という物が原作の自分が好きだった部分をごっそりスポイルしてしまった。
原因は感情移入しやすいキャラを配置するという理由でづる達を主人公にしたことだと思う。狙い通りそこでシドニアで描かれたようなキャラクターのウェットな関係性が生まれているんだけど、それがあまりにも原作の乾いたトーンと違う描写で自分には大きなブレーキになってしまった。だから感情的でドラマチックな方向に振った演出や劇伴にハマれなかったんだと思う。
個人的にはプロダクト的な意味でBLAME!でありながらシドニアの続きという側面の方を強く感じた作品だった。そして、古くからのファンとして不満な部分はあったにせよBLAME!と出会ってから20年近く後にまさか映画として観られるなんて本当にすごい。制作者の皆さんありがとう。
あとどうでもいい所で衝撃だったのはサナカンの発音。
20年近くずっと羊羹のイントネーションだと思っていたらまさかサバ缶の方だったなんて。
- ストーリー
- 3.0
- 作画
- 4.5
- キャラクター
- 3.0
- 音楽
- 2.0
- オリジナリティ
- 3.0
- 演出
- 2.0
- 声優
- 4.0
- 歌
- -
満足度
3.0
いいね(0)
2017-06-01 17:40:29