にゅまさんさんの評価レビュー

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怒りを覚えるつまらなさ #サイボーグ009

観賞手段:劇場
これは酷い。 009と言えば「地下帝国ヨミ編」にてBG団が常に人類の悪意に根差す不滅の集団であることを宣言する事で、ある意味人類内の敵との戦いを極めてしまい、その先の敵としてはもう神しか無く、巨匠石ノ森章太郎ですら寿命の内に完結できない所まで来てしまったブランドである。 彼らの新作を作るとなれば、まず最大の課題は「どんな敵を用意するか」である。もちろんそれは設定だけじゃない。その設定を裏付け説得力を出すだけの描写が出来るのかも含めて積み上げないと、設定は設定のまま価値は生まれない。 突然変異の超人類、個々に特有の特殊能力を持ち、長命で有史以来の歴史に関与してきた、神に祝福された者達=ブレスド。 そんな事は全く感じられなかった。上っ面な特殊能力は描けても、長く生きてきた歴史を感じさせる立ち居振る舞いや言動は皆無であり、はっきり言って凡百のやられ役だった。ミュートスサイボーグ達にも遥かに及ばない。 また、今回のCGでどのような画作りをしていこうとしたのか、全く伝わらなかった。RE:の時には結果はどうあれセルルックCGの最先端を切り開こうという意気込みにあふれていた。今回は何も伝わらない。 楽曲も唐突感しか無い下らないコラボとしか聞こえなかった。 実に残念な結果だ。
にゅまさん
にゅまさん
ストーリー
1.0
作画
1.0
キャラクター
3.0
音楽
1.0
オリジナリティ
1.0
演出
2.5
声優
3.0
1.0
満足度 1.0
いいね(0) 2016-12-10 16:58:16

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