リリカルからの世代交代 #vivid_strike
観賞手段:テレビ
「魔法少女リリカルなのは」からのスピンオフ作品と言う事だが、前作「魔法少女リリカルなのはViVid」が続編を前提とした未完状態で終了し、今作が同世界を舞台としながら時間軸が1年後に飛んでいること、作中に「リリカルなのは」主要キャラの登場を明らかに避けていることなど、製作委員会の一員でありソフト販売元でもあるキングレコードからの田村ゆかり移籍による御家事情が透けて見えるのが残念である。
本作はなのはシリーズの初心に立ち返った「全力で闘う事で結ばれる少女達の友情物語」であるが、「物語の規模は世界に危機をもたらす魔道事件」から「格闘技による個人の救済」にスケールダウンした分、コンパクトにまとまり良い展開なった。
キャラクターデザインのタッチに似合わぬ殺伐としたエピソードのミスマッチ感があったが、後半の両主人公の対決にあたっては作画に注力して違和感なく盛り上げられた。
ただし新キャラの主人公二人に対して「ViVid」からの継続登場キャラの描写が薄く、登場に唐突感があるのも否めない。また「ViVid」以後の状況変更の説明の無さもまた、前述の旧機動六課勢の不自然なカットと合わせ、不親切な点は感じられる。
そんな欠点も有るが、しかし主人公二人の最終対決にはそれらを挽回するに足る熱量あふれるアクションが展開され、達成感の有る大団円を迎えた。
恐らく次の映画にて旧機動六課勢とは別れることになるのだろうが、シリーズの魂を受け継ぐ次世代が生まれた事による今後の期待も生まれたと思う。
- ストーリー
- 4.5
- 作画
- 4.0
- キャラクター
- 4.0
- 音楽
- 3.5
- オリジナリティ
- 4.5
- 演出
- 4.5
- 声優
- 4.5
- 歌
- 4.5
満足度
4.0
いいね(0)
2017-01-04 08:42:16
[2017-03-12 17:38:01]
[2017-03-02 00:17:52]
[2017-01-22 17:13:22]