一種のタイムリープもの。ダメ社会人の主人公が、クスリを飲んで高校生に身体だけ戻るというお話です。
脚本的には、(大人だということが)バレてはいかんという主人公の葛藤はわからないではないが、結局バレようもないので、あまりハラハラする展開はなし。どっちかと言えば、同級生達の青春ストーリーに、主人公がどう絡んでいくのかというのが、メインになっていた気がするが、主人公の頭は大人なので、どうしても常に上から目線。同じ地平に降りていかないから、青春特有のモヤモヤも、主人公については一切なし。何となく淡いラブストーリーっぽいものもなくはないが、別に誰が好きとかそういうのもないので、要は傍観者として生きているに過ぎない。そうなると、視聴者の感情移入もしにくい。で、結局このReLifeプロジェクトを経て、主人公が成長したのかと言えば、それもよくわからない。何もかもが、消化不良だ。
よかったのは、作画が最後まで安定していたのと、何名かのキャラ設定がよかったところ(特に日代さんと狩生さん。あとはあまり印象なし)。それと、音楽的には、ひたすら劇中でピアノの即興伴奏的なことにチャレンジしていたが、これは善し悪し。作品の内容にあっていたかと言えば微妙。でもチャレンジは評価したい。それとEDテーマは、毎回ソニー系のちょっと懐メロ的な楽曲がかかっていたが、これはいいチャレンジではないでしょうか。