辞書づくり、本の編纂という今まで見たことないテーマのアニメです。
オリジナリティ、キャラクター、作画については非常に良い出来です。
欠点として特に気になったのが声優です。馬締さんの声優が櫻井さんですが、見た目も合わせて喋り方がユーフォニアムの滝先生と全く同じに聞こえます。
何のつもりでこれでGOを出したのか、わざとやったのか…?
次に気になるのがOPです。個人的にこの人嫌いなのもありますが、電子音だらけのアップテンポな曲がこの主人公と内容に合っていません。
蟲師のオープニングがアップテンポだったら魅力半減ですよね、それと同じです。
細かいところですが、最初馬締さんの恋愛話があったのにその結末が簡単に描かれただけでどう馬締さんに変化をもたらしたのかわかりにくく、初め驚きました。
飛ばすこと自体は尺が足りないので仕方がないと思いますが、飛ばし過ぎで、え??となってしまいます。
そこがきっかけで辞書作りという人に意味を伝える作業ができるようになる馬締さんの変化を示唆していて、それで編集者として数年後成長できていた、という繋がりでしょうか。
かなり尺を割いたんだから、もっと馬締さんを支える姿が見えたら良かったな、と思います。
他に、間に入ってくる辞書のキャラクターのくだりは何の目的で入れたんでしょうか。見当がつきません。
よくわからない比喩空間に定期的に主人公が行くのも何の表現か理解できません。
BGMが安っぽく雰囲気も安っぽくなっています。重要なシーンが軽く見えることがありました。
元が良いのでそれで全体的に良く出来ているように見えます。
実際内容はそんじょそこらの内容空っぽのアニメとは違い様々な示唆があり大変勉強になりました。
ただアニメ作りとしてはちょっと物足りなかったというのが正直なところです。