にゅまさんさんの評価レビュー

近年の異世界召喚モノはゲーム感覚の流入によって変容していったけど、古来は異世界での冒険を通して主人公が自分の欠点に気付き、冒険の目的達成が欠点の克服につながって大団円となるのが王道の流れ。　本作は「中学卒業目前の少女５名が、各々『同位体』と言う妖精的なお供を連れて、特別なダンスによる儀式で世界を救う」と言うプリキュア的雰囲気にまとめつつも、大きなお友達向けにキャラクター原案として黒星紅白氏を起用など、タイトル通りにポップな彩りにまとめてはいるが、物語は比喩とか捻らずにストレートで古風な自己克服物語である。　シンプルである事を「明快で良し」と捉えるか「物足りない」と捉えるかで分かれていくとは思うが、主人公達と同世代をターゲットとした作品としてはこの作りで良いと思う。　またキャスト陣はかなり隙きが無い布陣では有るが、特に作品内の貴重な変化球的役割を担った黒沢ともよ様の演技は注目。