各キャラにバランスよく見せ場があった。
観賞手段:劇場
身内の対処療法の為に道を踏み外す相手に対し、根本的な解決法を示して解決する、と言うのは、ハッピーエンドとして定番の作劇として他作品他ジャンルにも多く見る手法である。脚本に劇団ひとり参加ということで、手堅い方針として選択されたのかもしれない。
そしてクレしん映画といえば野原一家中心かカスカベ防衛隊中心の物に分かれ、なかなか両者が共に終盤まで活躍する事は少ないが、今作は子供達の間の友情と親子の絆が共に不可欠な要素であり、両者ともバランスよく終始活躍の場が与えられている。むしろ、しんのすけ本人の見せ場は劇場版としては少ないほどで、その分家族らや各防衛隊メンバーの活躍が印象深い。
歴代クレしん映画の中ではインパクトは少ないが、しかし新鮮さと丁寧さで心地良い作品と言える。
キャスト陣では、「アオイホノオ」や「変態仮面」での怪演が見事だった安田顕が堂々と敵役を演じたのが印象深い。また久しぶりに川田妙子のツンデレ幼女が聞ける貴重な機会となっている。
- ストーリー
- 3.5
- 作画
- 4.0
- キャラクター
- 4.0
- 音楽
- 3.5
- オリジナリティ
- 3.0
- 演出
- 4.5
- 声優
- 4.5
- 歌
- 4.0
満足度
4.0
いいね(0)
2016-05-07 08:16:00