目立てなかったのは手堅すぎた所為か
観賞手段:テレビ
総監督に『魔法科高校の劣等生』や『咲-Saki-』等の人気作を手がけた小野学氏を据え、ジャンルも派手なバトルアクション物、原作はKADOKAWAのラノベ、しかもA-1制作ともなれば、上手く転がれば覇権を狙えるだけの布陣である。
しかしそうはならなかった。
話題になったのは他作品との相似点ばかりで、しかもどちらかと言えばその相手作品の方に話題を攫われた感がある。スタッフ陣様的には、少なくともバトルアクションジャンルに絞れば此方の方が実績があるはずだか、中々その通りには行かないものだ。
分割2クール作品なのでまだ挽回の機会はあるのだが、しかし原作との兼ね合いも有って1期目は割と中途半端なところで締めてしまい、2期目に興味を惹かせる要素を残せずに終わってしまった。
全般的によく動いたアクションなのに、今ひとつ胸に残る個性がなかったのは、手堅いパターンの枠からはみ出すものが無かったせいだろうか。むしろ粗つがなく叩かれる要素も無い事で、かえって話題にならなかったとも言える。
現成のラノベは売るためのテンプレに忠実に作らざるを得ず、また大手出版社作品ともなれば原作忠実なアニメ化も強いられる状況もあるのだろうが、2期目はもう少しなんとかして頂きたい。
なお、坂本真綾の歌うエンディング曲だけは今期出色の出来である。
- ストーリー
- 3.0
- 作画
- 4.5
- キャラクター
- 3.5
- 音楽
- 3.5
- オリジナリティ
- 2.0
- 演出
- 3.0
- 声優
- 3.5
- 歌
- 4.5
満足度
3.0
いいね(0)
2016-01-02 13:04:15