にゅまさんさんの評価レビュー

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μ'sファンの為の完結編

観賞手段:劇場
ネタバレ
スクールアイドルであるからには卒業は免れない。しかし、それを望まぬファンが多数いる場合にとるべき選択は何か、と言うメタフィクションな命題に取り組んだ作品。
 スクールアイドルと言うコンセプトは、従来の芸能界を舞台としたアイドルを学園を舞台にして差別化を図る事であったろうし、マンネリ化を避ける為の代替わりするプランも織り込んでいただろう。だが、μ'sのここまでの大躍進は企画当初には考えられていなかったであろう。結果、μ'sにとっての1年間に現実では5年の月日を要した。ようやく重い腰を上げ、次代たるサンシャインの演者を決め、チーム名を決めようとしている。
 そして功労者たるμ'sの9名に、成果に相応しい幕引きの舞台を作りきれるのか、と言うところがポイントであった。
 なので、本作はそんな彼女達の5年に渡る軌跡を追ってきたファン達のものだ。そうでなくては理解できないであろう。

 1年間に2度も開催された上に3度目がドームで企画されるほど、そんな気軽にラブライブが開けるのかとか、まるで小鳥ママ理事長がラブライブ運営側代表の様に描かれたりとか、そもそも衣装や曲や振り付けはともかくステージスタッフ皆無でイベントできるのとか、全国のスクールアイドルを集めた大イベントって言っても所詮モブダンサーだとか、そもそも通常のアイドルもスクールアイドルも聞く立場としては何も違わないのにスクールアイドルだけの良さって何よ、とか様々な穴が虫食いの様に開いてる映画だが、そんな事はスタッフの責任として、ただ今はμ'sの9人との別れを惜しもう。

 ラブライバーの輪の外からの視点で見てしまうと、いろいろと粗は出てくるし勢いが過ぎればそういう突っ込みも出て来るだろうが、少なくとも自分の周りの見ず知らずのラブライバー達は、老若男女を問わず満足気であったり感涙を浮かべていたり高まっていたり喜んでいる表情に満ち溢れていた。
 それだけでも、この映画がきちんと役割を果たした事が良く分かる。
にゅまさん
にゅまさん
ストーリー
3.5
作画
4.5
キャラクター
5.0
音楽
4.0
オリジナリティ
3.5
演出
4.0
声優
5.0
5.0
満足度 4.0
いいね(0) 2015-06-14 15:18:36

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