最も困難な敵に挑むヒーロー #GATCHAMANCrowds
観賞手段:テレビ
ヒーローは敵役がいてこそ存在意義がある。人類を悪として断罪しようとした敵もいたし、ヒーローが人類から糾弾されるケースもあった。人類に潜む悪面を利用した敵もいた。
しかし、人の心の中にある弱さに起因する現象を敵と見据えて、正面から挑んだアニメ作品は本作ぐらいなのではと思う。
集団の中から孤立したくない、一人で責任は負いたくない、そんな誰にでも有る弱さが集まる事で、主体性が無いくせに離反者を許さない広範囲に作用するバケモノである『空気』が出来上がる。
しかも「争いを無くす為に皆で一つになろう」と、悪意ではなく善意による浸蝕。果たしてそれを打破する為に何と戦うべきなのか?
ヒーロー物としては破格に困難な命題に正面から挑んだ意欲作と言える。
2015年夏期作として、自分としては最も考えさせられた作品。こんな企劃が通ることはそうそう無いと思うので、実に貴重な機会だったと思う。
- ストーリー
- 5.0
- 作画
- 4.5
- キャラクター
- 5.0
- 音楽
- 4.5
- オリジナリティ
- 5.0
- 演出
- 4.5
- 声優
- 4.5
- 歌
- 4.5
満足度
4.5
いいね(0)
2015-09-29 06:41:32