ヒメキヌゲネズミさんの評価レビュー

»一覧へ

しっかりと作り込まれた良作です

観賞手段:テレビ
ネタバレ
ジョジョのメディア化作品の中でも、ダントツに原作に対する愛情が伝わってくる造りだと思います。

台詞の間や、表情の付け方、場面の転換など、コミックからアニメになっても、迫力、テンポなどが変わらないと感じるのは凄いです。
それでいて、アニメならではの演出、補完、声優さんの力で魂が吹き込まれたキャラクター達の魅力が全開で、申し分ないです。

ただ、最終話でのDIOの変貌の部分は、コミックでは違和感をそれほど感じなかったのですが、映像として彩色されて動くと、ちょっと、「変わり過ぎ」かな、との感想を持ちました。
また、時を止めながらの対決となるので、現実時間の流れでは、ほぼ一瞬となる戦いは、動画では、「時の静止中」の会話、モノローグの方が長く、時が流れている時は、サラッと進んでしまっている印象でした。
これは、コミックを読んでいる時は、クライマックスなので、ページをめくる手が止まったり、ゆっくり堪能するように、読んでいたところを、動画として、自分のペースでは無い状態で視聴するからなのでしょうか、凄くあっさりと決着がついてしまったなあ、と感じました。

ただ、これは、3部の最終話に思い入れがあって、噛み締めるように読んでいた人間の感想かもしれないです。

アブドゥルがポルナレフをかばって、消えるシーンは、動画だからこそ、とてもあっけなく過ぎてしまって、それが、ポルナレフの呆然とした気持ち、「一瞬で消えるなんて、気のせいだ、前みたいに、まだ生きているんだろう?」という気持ちを、共に味わう事になりました。
このシーンは逆にコミックよりも早く展開する事で、とても、臨場感が出ていて、素晴らしいですね。
ヒメキヌゲネズミ
ヒメキヌゲネズミ
ストーリー
4.0
作画
4.0
キャラクター
4.5
音楽
4.5
オリジナリティ
4.0
演出
4.5
声優
5.0
4.5
満足度 4.0
いいね(0) 2015-07-12 07:30:11

ログイン/会員登録をしてコメントしよう!