「進撃の巨人」のWIT STUDIOおよび荒木監督が、「マクロス」の美樹本晴彦氏のキャラデザで作り上げた、壮大な時代劇風パニックサスペンス。さすがの作画とスピード、そして、いまだ衰えない美樹本キャラの魅力的なタッチによって、今期では随一のクオリティの高さを誇った作品となったと思います。
OP/EDもカッコよく、音楽もバッチリ世界観を盛り上げていました。声優陣もかなりいい演技をしていましたが、個人的には主人公の生駒の声が若干ミスマッチかなと最後まで思ってしまいました。
ストーリーは比較的単純で、とにかくゾンビ(カバネ)に追いかけ回される主人公達がどうやってサバイブするかの一点。結構エグい感じで人やカバネが死んでいきます。このあたりは、進撃を経た荒木監督の真骨頂でしょう。よく地上派でやれたなと思うくらい。要するに、チャンバラです。でもチャンバラ劇としては、非常によくできています。
終盤、真の敵とも言うべき勢力が出現して、世の中がカオスになっていきますが、このあたりの展開はちょっとありがち過ぎだったかも。最終回には、巨神兵みたいなのが出てきて、無名が綾波みたいな状態になって、という感じで、これで「バルス!」でも唱えたら最高だったのですが(笑)。そこだけやや減点。