にゅまさんさんの評価レビュー

TVシリーズペースでの本格的セルルックCG作品の創世記の１作として、間違いなくアニメ史に残るべき当シリーズだが、この第２期目からはハードでスピーディな戦闘シーンのみならず、小つむぎの動作を中心とした柔らかさの表現や動き、人物の日常動作などの、本来まだ手描きの方が得意と思われる範囲も普通にこなし、主人公特有のコミカルなダメージ変顔もきちんと再現するなど、ますます表現がこなれてきた感がある。
　また、放映前の宣伝映像に使われていたカットが結構先のエピソードから抜粋されていたりなど、スケジュールにも余裕を持って制作されていると思われる部分もあり、時代の動きを感じざるを得ない。

　物語的には、やはりつむぎの愛らしさと献身さが非常に印象的だ。楚々とした星白、狂気を纒う紅天蛾、さしてつむぎを演じ分ける洲崎綾もまた見事だ。
　対抗馬のイザナも中性体から女性への変化するという微妙な演技をこなし、演者にも恵まれたといえる。

　物語は大シュガフ船との戦い前に一端の区切りとなったが、まず第３期は作られることだろう。また第１期の様に劇場版の可能性も有り、この出来栄えであれば総集編でも大画面と良い音響システムで堪能する価値は十分に有るだろう。