この作品って、主人公は圧倒的な力を持つ何かと契約していて、その力を引き出す代償として記憶を差し出すみたいな設定だったのだと思うのだけど、なんかぜんぜん記憶を失っていないというか、その設定が生きていないと思うのは自分だけだろうか?
世界をおそう竜災。竜の力を持つ少女達"D”。竜の紋章を持つ彼女らは、無から資源を生成する能力を持ち、世界経済の一次産業で大きな部分を占めるに至っていた。だが、竜に見そめられその竜と接触してしまうと、彼女らは厄災の竜へと変貌してしまう。世界経済に不可欠な人々が同時に厄災の種にもなっているジレンマ。
面白さのネタには困らない。
そして、基本は女性しかいないはずの"D"の中に、ただ1人男性の"D”である主人公が登場する。インフィニット・ストラトスを彷彿とさせる、王道の入り口だ。
原作未読なので推測でしかないが、これノベルは一気読みしたらかなり面白いのではないだろうか? TV版は、竜に見そめられた少女達を守るために主人公が頑張るという初期段階で終わってしまっていて、本当に面白い部分には入っていないのではないだろうか? 助けた女の子から力を分けてもらえるようになる能力とか、面白さの枝葉が伸びそうな要素も沢山あった。
二期とそこでで盛り上がることを期待したい。