設定と導入部だけ見たら、もう、どうしようもない中でも特にどうしようもない
駄目な萌えアニメです。
ところが、その萌の対象達が、表面上、萌えるでしょ?とアピールしてきながら
何処かで踏み違えている、自分の理想を追いきれていないか、勘違いしている
「駄目な子たち」なのです。
だが、それが良いと言ってしまいましょうか、その失策やツッコミ合い、
良かれと思った事がひっくり返る脱力感、行き違いを楽しめました。
ウサギがおじいちゃんと言う設定もなにか切なく、なぜだろうと思い考えてみました。
くまのぬいぐるみがしゃべる洋画の解説を思い出しました。
クマが老人男性の声なのです、つまり、彼がもう成長出来ない人生の終盤に居て、それなのに、ぬいぐるみの姿である事、それがある種の人生全てを象徴していて、
切なく愛おしいのだ、と言う話を思い出しました。
老いたウサギが、ドタバタの孫娘たちの成長を見守るというのは、
視聴者にある意味の共感を与えてくれるのかもしれません。
ひだまり、GJ部など、見ていて辛くならない心地よい毒がある日常系は、
一日の終りに最もふわさしいと思っていますが、今作も良かった。
絵も、眼を見張るような動画こそあまり印象にないものの、
デザインや色使いなどがキャラに特徴的ですが落ち着いていて、楽しませてくれる絵も多く、それも良かったです。