”あーそうそう”と相槌が打てる作品
観賞手段:テレビ
原作を読んでいると読んでいないとで、本作への印象はかなり変わるのではないかと思う。
化物語のとき、自分は原作未読であり、そこかしこに挿入される黒駒や、やたらと文字が書かれているくせにすぐに消えてしまうフリップボード的演出に困惑した。正直、制作が間にあっていないのでごまかしているのだと思っていた(いまでは、これらが演出なのだと分かっている)。このアニメには“なんかわけがわからないぞ、裏に何かあるかもね”という演出に支配されている面があって、物語に面白みを感じられるかはもちろんだが、演出面が本作のハードルを少々高くしているのではないかと感じた。
まぁ、その策略にまんまと乗せられて、自分は放送開始早々に原作を読む事になったわけだが、筋の先を知っていても面白さが全く褪せないのはすごいところなのだなぁと改めて感心させられもした。
といわけで、自分は本作を原作小説の映像化作品として鑑賞している。個人的には小説世界とアニメ世界が見事に融合していると感じているし、原作を知っているので過剰な演出に振り回されることもない。自分の中で小説を思い出しながら”あーそうそう”と相槌を打つシリーズなのだ。
本シリーズはまた、物語ごとにOPが変わるのも楽しみの1つだが、ひたぎエンドの80年台OPの貝木は、マクロス7のガムリンと妙に重なってしまった。後から比べて見ればさほど似てる点はなかったのだが、記憶のどこからリンクされ、自分の脳はどのように類似性を認めたのか、ふしぎなものだ。
- ストーリー
- -
- 作画
- 4.0
- キャラクター
- 4.0
- 音楽
- 4.0
- オリジナリティ
- -
- 演出
- 4.0
- 声優
- -
- 歌
- -
満足度
4.5
いいね(0)
2014-01-10 10:53:43