少し間違えば物凄く暗い作品になってしまうかもしれないテーマなわけですが、コメディタッチで非常に面白おかしく描かれていると感じました。
タイトルは「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」ですが、「モテない」というのとは少し違うような気がします。
主人公の黒木智子は単にひねくれているだけでなく、適応障害などの精神疾患を抱えているのではないかと心配になるほど・・・。
主人公の歯に衣着せぬ物言いは的確で、ユーモアもあって面白い。しかし、どんなに主人公が不満不平を言おうが何も変わらないし不条理なままというのが本作の最大の特徴だと思います。
多くの作品では主人公に友達がいない設定であってもいずれ友達や女の子たちに囲まれるわけですが、ワタモテでは主人公もこっちのひねくれた性格故、機会はあっても半ば自業自得的に問題が解決されません。
映像や音楽的に特筆すべき点はありませんでしたが、黒木智子を演じる橘田いずみさんの演技は完全に隠し球だったと思います。
良い点
+ギャグのセンスとオブラートに包まない台詞の数々
+予想できない展開
+黒木智子役の橘田いずみさんの演技
+オープニングとエンディング
悪い点
-後半は若干新鮮さに欠ける展開が続く
-3DCGの違和感が強い
[2013-09-26 18:03:13]